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秋の養生と栗

3 分前
読了時間: 5分

身体が変われば、心も変わる。

一時的な技術ではなく、自ら体感し、自らの足で立つこと。

心と体の連動を骨格から紐解き、人生を再起動するサロン&スクール

tae Aromatherapy & Treatment / tae Therapist School



【10月28日水曜日】


秋の養生と栗のお話。

秋の養生と栗

虎屋の栗蒸し羊羹に、ホッとする年齢になりました


昨日、買ってきました。虎屋の栗蒸し羊羹です。

この時期の私の、個人的な推しです。

ところがこれが、すぐに売り切れてしまうんです。

なかなか出会えないので、手に入った日は、本当に楽しみにしていました。



一切れで、幸せになれるお菓子

栗は、ほくっとしているのに、ねっとり。

それを、甘さ控えめの羊羹が、やさしく包んでいます。

一切れで、もう十分に幸せです。


でも実は、30代までの私は、虎屋の羊羹が濃厚すぎて、少し苦手でした。

それが、年齢を重ねるにつれて、羊羹の味わいに、ホッとするようになったんです。


サロンの虎屋ファンのお客様も、まったく同じことをおっしゃっていました。

「若い頃は苦手だったのに、今ではあっという間に食べてしまって...」と。ふたりで、笑ってしまいました。


味の好みが変わるのは、身体も、暮らしも、少しずつ変わってきたからかもしれません。

無理に派手なものを求めなくなって、静かで深い味に、安心できるようになる。

それは、成熟の、ひとつの形のような気がします。



5年前の私は、こう書いていました

栗については、2021年の秋にも書いています。

いただいた栗を茹でて、おやつに持っていった日のことです。


当時の私は、栗を食べるとお通じが良くなって、満腹感も早く来る気がする、

もしかしてダイエットに向いているのかも、と書いていました。


あの頃は、ビタミンやミネラルを並べて、「身体に良さそう」で終わっていたんです。

今回は、もう少し調べてみました。



栗の研究では、何がわかっているのか

ヨーロッパ栗の成分と健康への関わりをまとめた総説では、

  • 栗は炭水化物と食物繊維が多く、脂質が少ないことが整理されています。

  • ナッツ類のなかでは、少し珍しいタイプです。


  • また、栗の渋皮や殻、葉に含まれるポリフェノールの一種(没食子酸やエラグ酸など)には、抗酸化作用が報告されています。

  • 血糖や炎症、脂質に関する報告もあります。


ただ、ここは正直にお伝えします。

これらの多くは、抽出物を使った実験室や動物での研究です。

「栗を食べれば、体にこんな変化が起きる」と、人で確かめられた研究は、まだ多くありません。

ですから、「栗で更年期が楽になる」「何かの病気に効く」とは、言えないのです。


でも、栗が昔から「滋養のある秋の味」として、季節の養生に取り入れられてきたことは、自然なことだと思います。

東洋医学では、

  • 栗は体を温め、

  • 腎(年齢を重ねるほど気になる、冷えや疲れに関わる臓腑)を補う食材として扱われてきました。


これは伝統的な考え方で、科学的に確かめられたものではありません。

ただ私自身は、秋にいただくと身体がホッとします。



秋の養生は、「補う」と「ゆるめる」

朝晩が冷えて、空気が乾いてくるこの季節は、身体が少しずつ冬へ向かう準備をしています。

栗のような、滋養のある食べ物を、少しいただいてみる。

そして、ゆっくり味わい、身体をゆるめる。

この「補う」と「ゆるめる」の両方が、秋の養生だと私は思っています。


羊羹は、甘さ控えめでも、お菓子には違いありません。

一切れを、ゆっくり、丁寧にいただくことが私流です。



おいしさの半分は、香りです

ここからは、精油を使用しているセラピストとしてお話したいと思います。


味わいの多くは、実は舌ではなく、口から鼻へ抜ける香りで感じています。

鼻をつまんで食べると、味がぼんやりするのは、そのためです。


栗の、あのほっこりした甘い香り。

ゆっくり味わうことは、そのまま、香りのセルフケアになっています。


香りは、記憶とも結びついています。

先日の「この香り、懐かしい」の正体でも書きました。

栗の香りに、子どもの頃の秋を思い出す方も、きっと多いのではないでしょうか。


ちなみに、栗の花には独特の強い香りがあります。

2021年の春、お客様と「栗の花が咲いているね」と話した日のことを、今でもよく覚えています。

栗の花の記事も、よかったら読んでみてください。



今日の、小さな養生

  1. 好きなお菓子を、お皿に出して、少しだけ。

  2. お茶を淹れて、一口目の香りを味わう。

  3. 食べている間は、スマホを置く。


たったそれだけで、5分間の、「セルフラブ=ごほうびの時間」ができます。


月曜にお伝えした香りの衣替えも、同じです。


がんばる自分に、小さな「おいしい」と「いい香り」を。

年齢を重ねて、ホッとするものが増えていく。

それは、悪くないことだと、羊羹を食べながら思いました。



参考にした研究

  • https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20564434/

  • https://agris.fao.org/search/ar/records/65de6a680f3e94b9e5cefa30

  • https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10780656/




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秋の養生と栗

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