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腰が痛い。身体が重い。その不調、腰だけを見ていませんか?

6 分前
読了時間: 7分

体が変われば、心も変わる。

一時的な技術ではなく、自ら体感し、自らの足で立つこと。

心と体の連動を骨格から紐解き、人生を再起動するサロン&スクール

tae Aromatherapy & Treatment / tae Therapist School



【10月12日月曜日】


28年の臨床経験から、柔軟性と支える力、身体の「引き上げ」についてお伝え中のセラピスト。


腰が痛い。身体が重い。その不調、腰だけを見ていませんか?


「腰が痛くて、仕事をするのもつらいんです」

週末のお客様は、腰の痛みがかなり厳しく、仕事も忙しくて疲労困憊とのことでした。


仕事や日々の用事に追われていると、身体がつらくても休めないことがあります。

腰が痛いとき、私たちはどうしても腰そのものに意識を向けます。


もちろん、痛みのある場所を確認することは大切です。

私は28年にわたる臨床トリートメントの中で、

クライアントの身体を診て、触れ、動きを観察してきました。

その経験から大切にしているのは、腰だけを見るのではなく、

骨格と筋肉、そして身体全体のつながりを見ていくことです。


足首や足趾、股関節、骨盤、臀部、お腹、歩き方や姿勢。

それぞれを別々に見るのではなく、身体がどのように支えられ、動いているのかを観察します。




身体は、部分ごとに働いているわけではない


私たちの身体には骨格があり、その周囲には筋肉がついています。

筋膜を含む組織も、身体の動きや力の伝わり方に関わっています。


立つ、歩く、腕を上げる、椅子から立ち上がる。

こうした日常の動作は、ひとつの筋肉だけで行われるものではありません。


足元で身体を支え、脚や股関節が動き、骨盤や体幹がそれに応じて働く。

上半身と下半身も連動しています。


ところが、私がこれまでの臨床で触れ、観察してきたクライアントの中には、

身体を支える力が十分に発揮されにくくなっているように見える方がいらっしゃいます。


筋肉の力が弱くなっているように感じられる一方で、別の部分には強い緊張が見られる。

身体を支えようとして、必要以上に力が入っているように感じられることもあります。


筋力が十分でないことと、筋肉が緊張していることは、必ずしも反対の状態ではありません。

力を発揮することと、余分な力を抜いて動くこと。その両方が大切なのです。




足元の支え方と、体幹の働き


身体を観察するとき、私が注目することのひとつに、足のどこに体重を預けているか、という点があります。

足の外側に体重を預ける傾向が見られる方、少なくありません。


大切なのは、足元でどのように身体を支え、その上で脚や骨盤、体幹がどのように働いているかです。

足元の支え方が変われば、身体全体のバランスの取り方も変わる可能性があります。


また、体幹は腹筋だけで成り立っているわけではありません。

腹筋群をはじめ、背中や骨盤まわりなど、複数の筋肉が協調して身体を支えています。


骨盤底筋も大切な役割を担っていますが、

そこだけを鍛えれば、身体全体の支え方が整うというわけではありません。


足元から体幹まで、身体全体がどのようにつながって働いているのか。

私は、そのつながりを大切にしています。




筋肉は、柔軟なまま強くしたい


身体を支える力が必要だからといって、常にお腹に力を入れ、身体を固めればよいわけではありません。

反対に、筋肉を緩めることだけを考えても、身体を支える力が十分に働かなければ、動作は安定しにくくなります。


必要なときには力を発揮できること。

そして、動きに応じて力を調整できること。


私が大切にしているのは、柔軟性を保ちながら、必要な力を発揮できる身体です。

そのために、腹筋群の働きや、上肢と下肢をつなぐ体幹の動きにも目を向けます。


腕と脚は、別々に動いているようでいて、歩くときにも、身体をひねるときにも、体幹を介して連動しています。

お腹まわりを硬く固めるのではなく、呼吸や動きに合わせて働かせること。

これも、身体の使い方を考えるうえで大切な視点です。




私が大切にしている「引き上げ」


身体の使い方をお伝えするとき、大切にしていることのひとつに「引き上げ」があります。


引き上げと聞くと、背筋を伸ばし、身体を上へ引っ張り上げることを想像するかもしれません。

  1. でもまず、足元で床を押し、身体を支えるということ。

  2. その力を使いながら、足元から脚、骨盤、体幹へとつながる動きを意識すること。

  3. そして、身体を一本の棒のように真っ直ぐ固めるのではなく、身体のねじれや、各部位の連動を生かして動くことです。


人の身体は、ただ上へ伸びるだけで動いているわけではありません。

歩くときも、腕を動かすときも、身体にはさまざまな方向への動きが生まれます。


その動きを止めてしまうのではなく、必要な支えを保ちながら、身体全体の動きをつなげていく。

私にとっての引き上げは、そうした身体の使い方にも関わっています。


床を強く押せばよいわけでも、身体を意識的にねじればよいわけでもありません。

その方の身体の状態や動きに合わせて、無理なく力を発揮できることが大切なのです。




身体が楽になると、呼吸も変わる


身体の支え方や動き方が変わると、

クライアントから「身体が楽になった」「呼吸がしやすい」といった感想をいただくことがあります。


私自身、トリートメントや身体の使い方をお伝えする中で、こうした変化を重要視しています。


身体に余分な力が入り続けていると、動くことそのものが負担に感じられる場合があります。

一方、必要なところで身体を支え、ほかの部分が動きやすくなると、呼吸がしやすいと感じられることもあります。


身体の感覚が落ち着くことで、気持ちまで少し楽になったと感じる方もいらっしゃいます。

(すべての方に同じ変化が起きるわけではありません。)


また、腰の痛みや呼吸のしづらさ、気持ちの不安定さには、それぞれさまざまな要因が関係します。

だからこそ、変化を決めつけず、その方自身が何を感じているかを確かめることを大切にしています。




腰の痛みを、セラピストだけで判断しない


腰が痛いとき、身体全体を観察することには意味があります。

しかし、足首や股関節、骨盤の動きを観察したからといって、腰痛の原因が分かるわけではありません。


腰痛にはさまざまな原因があり、医療機関での評価が必要な場合もあります。

  • 痛みが強いとき、いつもと違う症状があるとき、日常生活に大きな支障が出ているときには、医療機関への相談も大切です。

  • 特に、脚の急な筋力低下、股の間の感覚の変化、尿が出にくい・漏れるなどの症状がある場合は、緊急の医療評価が必要です。


セラピストができることは、

  • 身体の状態を観察し、触れ、動きを確認しながら、施術や身体の使い方を通してサポートすること。

  • そして、自分たちの役割を超えると判断したときには、医療につなぐことです。


28年の臨床トリートメントを通して、私が大切にしてきたのは、

目の前のクライアントの身体を丁寧に観察することです。


腰だけでも、筋肉だけでも、骨盤だけでもない。

身体全体のつながりを見ながら、その方にとって無理のない動き方を探していく。


腰が痛いときも、痛みはないけれど身体が重いと感じるときも。

自分の身体がどのように支えられ、どのように動いているのか。

そんな視点から、身体との付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。





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