夏の終わりに気づきたい「自覚のない冷え」
体が変われば、心も変わる。
一時的な技術ではなく、自ら体感し、自らの足で立つこと。
心と体の連動を骨格から紐解き、人生を再起動するサロン&スクール
tae Aromatherapy & Treatment / tae Therapist School
【8月19日】

猛暑なのに、身体は冷えている?
夏の終わりに気づきたい「自覚のない冷え」
こんにちは、tae aromaです。
お盆が終わり、8月も後半ですね。
まだまだ厳しい暑さが続いていますが、
朝晩の空気や虫の声に、少しずつ夏の終わりを感じるようになりました。
この頃になると、サロンではある変化を感じることがあります。
「暑いですね」とおっしゃってベッドに横になったお客様の身体に触れてみると、
思っていた以上に冷えているのです。
しかも、ご本人にはその自覚がありません。
「暑い」のに、身体は冷えている?
7月末から8月にかけて、40代半ばから50代後半のお客様を施術する中で、
特に印象に残ったのがこの「自覚のない冷え」です。
外は猛暑。
通勤や買い物で汗をかき、
家や職場では冷房。
冷たい飲み物や食事をとる機会も増えます。
ところが、身体に触れてみると、
表面の熱さとは違って、手足や体幹の一部に静かな冷たさを感じることがあります。
もちろん、触診だけで
「身体の深部が冷えている」と医学的に判断できるわけではありません。
けれど、セラピストとして長年お身体に触れていると、
「今日は表面の暑さと、身体の中から感じる状態が違うな」と感じることがあります。
そして面白いのは、「冷えていませんか?」と尋ねても、
「全然。むしろ暑いです」
と答えられる方が少なくないことです。
身体は、いつも一定の温度を保とうとしている
私たちの身体は、暑ければ汗をかき、皮膚への血流を増やして熱を逃がす。
寒ければ血管を収縮させ、熱が逃げすぎないようにする。
このように、体温を一定の範囲に保つために、自律神経などが複雑に働いています。
つまり、「暑い」「寒い」という感覚だけで、
身体のすべての状態を判断できるわけではありません。
皮膚や身体の温度を感じ取る仕組みには個人差があり、
女性では年齢やホルモン状態によって、
体温調節や発汗の反応にも変化が生じます。
特に40代、50代は、身体の温度調節そのものが揺らぎやすい時期。
「暑いのに、なんとなく身体が重い」
「冷房の部屋にいると足が冷える」
「汗をかくのに、手足は冷たい」
そんな、一見矛盾するような感覚があっても不思議ではありません。
施術の後半、突然汗が出てくる方も
この夏、私が施術をしていて印象的だったのが、
トリートメントの後半になってから、急に汗が増える方が多かったことです。
最初はそれほど汗をかいていなくても、
身体がゆるみ、呼吸が深くなり、時間が経つにつれて、
額や背中などから汗がどっと出てくる。
汗は、身体が熱を逃がすための大切な体温調節反応です。
施術による身体の温度変化室温、寝具、リラックスによる自律神経の変化など、
さまざまな要素が重なって発汗が増えることも考えられます。
セラピストの私は、
汗の量だけを見て「身体が良くなった」と判断することはしません。
その方の呼吸、皮膚の状態、筋肉の緊張、表情、身体の動きなどを合わせて見ていきます。

そんなときに、シナモンを「ほんの少し」
この夏の施術では、身体に冷たさを感じる方のオイルブレンドに、
シナモン精油をかなり少量加えることが何度かありました。
シナモンは非常に個性の強い精油です。
「たくさん入れればいい」というものではありません。
むしろ私は「1滴をどう使うか」を考えます。
精油は植物そのものをそのまま使うものではなく、非常に濃縮された芳香成分です。
シナモンは皮膚刺激や接触皮膚炎が報告されているため、濃度や使用方法には十分な注意が必要です。
「1滴だから安全」なのではありません。
何mlの植物油に対して何滴なのか。
どの部位に使用するのか。
その方の肌の状態はどうか。
そして、その精油を本当に使う必要があるのか。
セラピストには、こうした判断が求められます。
夏の終わりは、「温める」ことを少し意識して
猛暑だからといって、身体を冷やすことばかり考えなくてもいい。
だからといって、無理に身体を温めればいいわけでもありません。
大切なのは、自分の身体が今、どんな状態なのかに気づくこと。
冷房の中で足元が冷えていないか。
冷たいものばかりになっていないか。
入浴をシャワーだけで済ませていないか。
眠っているのに疲労感が残っていないか。
そして、「暑いから大丈夫」と決めつけず、自分の身体に触れてみること。
足首やふくらはぎ、お腹、腰などに手を当てて、
「今日はここ、冷たいな」と気づくだけでも、自分の身体を見るきっかけになります。
夏の終わりは、春や秋とは違った意味で身体が変化する時期です。
猛暑の中で頑張ってきた身体は、少し遅れて「疲れていました」と教えてくることがあります。
8月後半。
まだ夏は終わっていません。
でも、身体はもう少しずつ、次の季節へ向かっています。
「暑いから冷やす」だけではなく、
自分の身体にとって、今は何が心地よいのか。
そんな視点で、残りの夏を過ごしてみてください。
次回は、今回登場した「シナモン」についてお伝えしたいと思います。
実は、シナモンと一言でいっても、
食品としてのシナモン、シナモンパウダー、そしてシナモン精油では、考え方がまったく同じではありません。
「シナモンは身体に悪いらしいから、やめた」というお客様との会話をきっかけに、
植物を安全に、そして賢く使うために知っておきたいことを、もう少し掘り下げてみたいと思います。
参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36787810/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26674572/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24095117/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29661513/
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夏の終わりに気づきたい「自覚のない冷え」
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