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湿度と身体、養生ごはん、食べるお手当て「餅米」

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食べるお手当て「餅米」

湿度と身体、

養生ごはん、食べるお手当て「餅米」



6月中旬、梅雨真っ只中です。

雨が続き、湿度が高くなるこの時期。

昨夜のバレエのお稽古でも、湿気のせいで呼吸が苦しく感じられ、「やっぱり梅雨だ」と実感しました。



私は子どもの頃から体が弱く、喘息もあり、体調管理にはかなり気をつけてきました。

食事も「何を食べないか」「何をどうバランスよく食べるか」を意識しています。

特にタンパク質と良質な脂質は、植物性・動物性に偏らず摂ることは、私の身体にとっての基本です。



先日ふと、実家で母が作ってくれていた餅米料理のことを思い出しました。

子どもの頃から、季節の変わり目になると、母は餅米を使ったおこわや赤飯をよく作ってくれました。

自然と私も、餅米のもっちり感と滋養に、懐かしさと安心感を覚えるようになりました。



先日、きのこをたっぷり使ったおこわを久しぶりに炊いてみて、あまりに美味しくて自画自賛。

「そういえば、夏の暑気払いに餅米を食べる地域もあるって聞いたような…」と思い、改めて餅米について調べてみることにしました。



餅米は、女性の味方

餅米は、白米に比べて消化吸収がゆっくりで、エネルギーが持続しやすいという特長があります。

さらに、東洋医学(薬膳)の視点では、餅米には以下のような効能があるとされています。

  • 健脾(けんぴ)作用:胃腸を丈夫にする

  • 補気作用:気を補って元気をつける

  • 止汗・止瀉作用:汗や下痢を抑える

これらの効能は、湿度の多い梅雨や、冷たいものを摂りすぎて胃腸が弱る夏の前にピッタリでしょう。

さらに嬉しいことに、餅米は更年期の女性や妊婦さんにも、とても優しい食材です。



更年期・妊娠中の女性にやさしい理由

  • 更年期の女性はホルモンバランスの変動によって、気や血の不足、冷えや疲労感、胃腸の不調を感じやすくなります。餅米は、そんな不調をやさしく補ってくれる「補気健脾」の力を持つと言われています。

  • また、妊婦さんにとっても餅米は頼れる存在です。特に妊娠中期以降、胎児の発育に必要なエネルギーや血を補うために、餅米はおすすめの食材のひとつです。消化にやさしく、他の食材と組み合わせて栄養バランスを整えやすいのも魅力です。


▼参考になる論文

  • https://patents.google.com/patent/CN108936237A/zh

    → 餅米の「健脾」効果と胃腸へのやさしさが評価されている。

  • https://health.ltn.com.tw/article/breakingnews/4341153?utm_source=chatgpt.com

    → 更年期の補気食材として、餅米が紹介されている。



実際に作ってみた、餅米レシピ3選

最後に、私が作って美味しかった「おすすめしたい餅米レシピを3つ」ご紹介します。

どれも簡単に作れて、滋養たっぷり。「食べるお手当て」としてぜひお試しください。


① きのこたっぷり山の恵みおこわ

【材料】

  • 餅米2合、舞茸・しめじ・椎茸などのきのこ3種、

  • 出汁

  • 醤油

  • みりん

  • 生姜少々

【作り方】

  1. きのこは手で割いて軽く炒める。

  2. 調味料とともに餅米と一緒に炊く。

生姜がアクセントで、美味しい。


② 黒豆とひじきのおこわ(鉄分強化バージョン)

【材料】

  • 餅米2合

  • 黒豆(蒸し)1カップ

  • ひじき(戻して)大さじ2

  • にんじん

  • 塩少々

【作り方】

  1. 全ての材料を混ぜて炊くだけ。

黒豆とひじきのW鉄分で貧血予防にも。


③ 枝豆と塩昆布の夏おこわ

【材料】

  • 餅米2合

  • 枝豆(むき身)1カップ

  • 塩昆布ひとつかみ

  • 酒少々

【作り方】

  1. 炊き上がった餅米に塩昆布と枝豆を混ぜるだけ。

さっぱりして夏にぴったり。



日本人の暮らしに寄り添う、やさしい「餅米の力」

気圧や湿度に揺れやすい6月。身体をいたわる意味でも、昔ながらの知恵に学びながら、餅米を上手に取り入れていきたいと思います。食べることは、自分を整えるセルフケアの一つ。今週末はぜひ、食べるお手当て「餅米」、気軽にできる「養生ごはん」を楽しんでみてくださいね。



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