五感の感度を低下させないアロマテラピー：加齢による様々な症状の緩和と改善に効果的なアロマ

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さて私の母は現在81歳で元気でおり、毎日の散歩は7000歩以上、嗅覚の衰えを感じさせません。が、味覚については2年ほど前から変化しており、食事の量も減少しています。昨年あたりから「お米がおいしくない」と時々こぼし食欲もまばらな時があります。

私の母のように、味覚が変化しているということは嗅覚も同様で、味覚が変化する前から嗅覚の変化があるはずです。香水の好みも変わらず、以前と同じに過ごしている母ですが、「お米がおいしくない」「食欲がまばら」ということでサルコペニアなどを心配しています。

嗅覚は味覚と密接な関係を持っています。

食事を美味しいと感じなくなり、食事量や質の低下に繋がります。
さらに食事内容の変化により、サルコペニア（加齢による筋肉量の減少）やフレイル（加齢にともない身体の予備能力の低下と健康障害を起こしやすくなる状態）、ロコモティsyndromeも心配になります。

幸いなことに、精油の香りやアロママッサージが好きな母ですので、普段の生活の様々な場面で精油やハーブを使っていて、私も積極的にアロママッサージを施術しています。これらも母の元気のモトなのだと思います。

ここ最近、サロンにご来店下さっていたご高齢のお客様のことが心配になっています。予想していた以上にコロナ禍が長く続いています。お元気でまたお会い出来れば嬉しいと心から願っています。

まいどのことで恐縮ですが、

見えづらい気づきにくい嗅覚の変化が味覚に影響を与え、食事の量や質の低下につながりますので、嗅覚の感度をなるだけ低下させないように『香り』を味方に付けてほしいと思います。

ラベンダー精油の匂い刺激による転倒予防効果（海老原覚：東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座）https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/56/5/56_56.408/_pdf （出典）

医薬品及び製品の研究開発バイオベンチャー（鳥取大学発ベンチャー株式会社）http://hyperbrainlabo.com/index.shtml（出典）

（海老原覚：東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座）http://www.rouninken.jp/member/pdf/17_pdf/vol.17_02-17-01.pdf（出典）

ブラックペッパーの香りを嗅ぐことで、嚥下反射を誘発

ブラックペッパーの香りを1ヶ月間嗅ぐことで、口の中に溜め込みを行う状態の高齢者の9割が飲み込むようになった事例があります。（（嚥下反射を滑らかにする神経内物質サブスタンスP（正常に食べ物を飲み込んだり、咳をしたりできるよう、神経に働きかける物質）の血液中の濃度が上昇することで嚥下反射を改善する。））

そのほかにも、免疫賦活作用とアロマテラピー、ストレス軽減とアロマテラピーなど様々な学術記事があります。

植物のエネルギー溢れる精油の香り、好きな香り・心地よい香りと感じるのは必要があるので欲する香りのようです。

鼻は顔の真ん中に位置し、何かの香りを嗅いだ瞬間にイメージがわいたり、唾液が出たり、瞬間で身体に色々な作用を与えます。それだけ脳の働きや血流と密接な関係があるわけです。

好きな香り・心地よい香りをそばに置いて、五感（視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚）の感度を低下させないよう、毎日の生活を楽しむためにもアロマテラピーに興味を持って下さると嬉しいです。

アロママッサージ、芳香浴などは決して気分的なものだけではありません。ストレスフルな今の世の中にこそアロマテラピー、アロママッサージを広げたいと思う今日です。