麝香(じゃこう)の香り
女性のためのホリスティックなアロママッサージ専門店taeAromaです。
ここ最近、清朝の後宮を描いた中華ドラマにハマっています。
多くの場面で「香り」と「漢方」が出てきて、先人の知恵に改めて驚いています。
清朝
中国とモンゴルを支配した最後の王朝(1616年〜1912)
276年間続いた王朝で、諸外国との関係や17世紀の爆発的な人口増加、政治内部の腐敗により消滅した王朝です。
後宮
天子が家庭生活を営む宮殿。政務をつかさどる外朝と区別されるのが原則。天子は皇后のほか多数の妃嬪(ひひん)を抱え彼らすべてが後宮に住んだ。そのため、皇后以下を後宮と呼ぶことがある。女の園と言った所でしょうか。
その清朝の後宮では、皇后や妃嬪たちが様々な香りを身に纏い、香りで個人が特定出来たとか。
そして、一人ひとりの体質に応じた漢方を日々摂り、特に妊娠や出産に関して注意を払っていたようで、ドラマですから史実と異なる点があるとしても、その膨大な知識と用い方に興味津々の私です。
さてドラマの中、頻繁に登場する香りが「麝香」(じゃこう)です。
ドラマ中、妊娠をさせたくない妃嬪に用いたり、流産を促すためにも用いられていました。恐ろしや(汗)
麝香(じゃこう)英名:musk 仏名:musc
通経作用といい、月経を起こさせる作用があります。
麝香は、香りが強く長く残る(持続性)
強い香りを他の様々な香りとミックスし密かに用いたそう。どんな香りなのか自分の鼻で確認してみたい所です。
アロマテラピーは植物由来の香りを用いますので、麝香(じゃこう)の精油はありません。またワシントン条約により、私たちが自然の麝香(じゃこう)の香りに触れる機会はほとんどないようで残念です。
麝香は何から得られるのか?
麝香鹿(じゃこうじか)、雄の麝香鹿の下腹部あるクルミほどの大きさの香嚢を切り取って乾燥させたものです。最も高価な香料だと言われています。(昔も今も黄金よりも高価で貴重)
麝香鹿は中国南西部やチベットに 棲息している小型の鹿で日本では見られません。
麝香の成分
1939 年、主香成分 l-ムスコンが発見され、 L.ルジチカがノーベル化学賞を受けています。
神農本草経の中、365種類の漢方薬の頂点に在るそうです。
強心、鎮静、鎮痙作用があり、命を養う効果があるとされてきた。
日本での麝香(じゃこう)
正倉院に宝蔵されている『種々薬帳』目録の冒頭に記載されているそうです。
天平勝宝8年(西暦756年)聖武天皇の77忌で、国家の珍宝と60種の薬物を東大寺大仏に献納。 光明皇后の願文には、もし病に苦しむものがあ れば僧正に願い使用してもよく、薬を服用したものは万病が癒え苦しみから救われるとあるそうです。
天平宝字5年(西暦761年)には、 宝庫より麝香、犀角など多種多量の薬物が出蔵され 内裏に進上され、僧や諸人の施薬料に充てられたとのこと。
その後も、実際に麝香・犀角・桂心・人参・甘草などの薬物が出庫されているそうです。
仏前の「供香」と天平時代の香り文化「薫物」
鑑真和上の渡来時の積載品の目録に、麝香・沈香・甲香・甘松香・竜脳香など 11 種の香木・香料の名前があるそうです。
天平19年(西暦747年)法隆寺資財帳に、また、源氏物語に出てくる薫物にも同様のものがあるそうです。
麝香の恩恵-薬物と薫物 中村祥二(会長)の記事を参考にさせて頂いています。
今も昔も、多くの人がムスク(麝香 ジャコウ)の香りに惹きつけられています。自然の麝香を嗅ぐことは出来そうもありませんが、もしその機会が得られるなら、どんなに幸せだろう!なんてドラマを観ながら思っています。
ちなみに、ハマっているドラマは「如懿伝」です。
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