top of page

猛暑とつわりが重なる夏 妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは?

セラピストLIFEを楽しくする

 tae Therapist School

心・からだ・肌をアロマテラピーで整える

ホリスティックAromaサロン

tae Aromatherapy & Treatment


猛暑とつわりが重なる夏

妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは?


今年の夏も容赦ない暑さが続いています。冷房のきいた部屋にいても、身体の芯に熱がこもっている感じがして、息苦しくなるほどの暑さですね。


そんな中で妊娠されている方、パートナーや娘さんが妊娠初期を迎えているご家族にとって、この猛暑はただの「不快」ではないと思います。


とくに、妊娠初期の「つわり(悪阻)」と真夏の猛暑が重なるとき---それはまるで、「体調不良」と「気温」と「におい」と「不安」が一斉に押し寄せてくる嵐のようかもしれません。


今日は、精油を扱うマッサージ・セラピストとして、また多くの妊婦さんにタッチケアを行ってきた経験から、「暑さとつわりをどう乗り越えるか」について、香りややさしい手の使い方、家族の関わり方など、丁寧にお伝えしたいと思います。




妊娠中の身体に、猛暑が与える影響

  • 妊娠中の身体は、ホルモンの影響で体温がやや高く、汗をかきやすい状態になっています。

  • さらに、血液量が通常より増えているため、熱がこもりやすいにもかかわらず、手足の冷えを感じやすくなるという矛盾した状況が起こります。


その上にやってくるのが、この体温以上の外気温

日本の夏は湿度も高く、体内の熱をうまく逃がすことができず、熱中症のリスクが高まります。


とくに妊婦さんは、心拍数も増えており、呼吸も浅くなる傾向があるため、「少し動いただけで動悸がする」「階段でめまいがする」といった声も少なくありません。


▼ 参考

https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/ehp.1509778

高温環境下では、妊婦の代謝や体温調節の変化により、熱ストレスへの感受性が高まるとされる。




猛暑×つわり は、想像以上に過酷

  • つわり(悪阻)は、妊婦さんの約70〜80%に起こると言われています。

  • しかし、つわりの程度には大きな個人差があります。


 ・「吐き気がするだけ」

 ・「匂いがダメ」 

・「水も飲めなくて、入院」 といったように、つらさはさまざまです。


そこへ、35度を超えるような猛暑が重なると、体調だけでなく、精神的にも限界を感じる方が多くなります。


クライアントの声

  • 「お台所に立つと吐き気で立っていられない」

  • 「お風呂は地獄。蒸気と匂いで倒れそうになる」

  • 「冷房の風が直撃すると気持ち悪くなり、でも入れないと暑すぎて頭が痛くなる」


つわりが強い方ほど、水分補給や栄養摂取が困難になりやすく、脱水や低血糖、電解質バランスの崩れが命に関わることもあります。


▼ 研究で指摘されている

https://www.nature.com/articles/s41591-024-03395-8

高温環境下では、妊娠初期の吐き気・嘔吐の悪化が報告されており、体温調整・ホルモン変動の影響が示唆される。




「香り」が味方になる時、ならない時

私は妊婦さんへの施術やスクール指導の中で、香りは大切なセルフケアのひとつだと伝えています。しかし、つわりの時期には「大好きだった香りが嫌になる」ことも少なくありません。

そこで大事にしたいのは、「香りを選ばない自由」

  • 香りは感覚にダイレクトに届く分、その日の気分や体調に左右されやすいものです。


おすすめの方法

  • アロマディフューザーではなく、ティッシュに1滴だけ垂らす。

  • 鼻から20cm以上離して香る。

  • 無理だと思ったらすぐにやめる。

  • 「今日は香りなし」も立派な選択肢!


つわりの時期に比較的受け入れやすい精油

  • レモン

  • オレンジ・スイート

  • マンダリン

※ペパーミントも胃の不快感に良いことがありますが、妊娠初期は慎重に(子宮収縮の報告あり要注意!)




香りとタッチでできる、やさしいボディケア

猛暑の冷房で足が冷え、むくみやすくなっている妊婦さんも多く見られます。

そんな時は、自分の手で足を包むようにさするだけでも、血流が促され、呼吸が整ってきます。


おすすめの精油(すべて微量で使用)

  • ネロリ:不安や緊張を和らげ、深いリラックス

  • フランキンセンス:呼吸をゆっくりにし、心を落ち着ける

  • マンダリン:穏やかで甘く、胃腸にもやさしい

これらを植物オイル(スィートアーモンドオイルなど)で希釈し、夜のスキンケア代わりに使うのもおすすめです。




ご家族ができる、5つの神サポート

妊婦さんのパートナーやご家族の方に、ぜひ知っておいていただきたいのが、

「気の利いたアドバイスより、小さな行動

が助けになるということ

妊婦さんが本当に喜ぶサポート例

  1. 冷たいタオルを渡す(ただし直接顔に当てない)

  2. コンビニで“においの少ない”食べ物を選ぶ

  3. 一口ずつ水を飲ませる。氷を入れないほうが良いこともあります。

  4. 「何もしなくていいよ」と一言伝える。

  5. エアコンの風向きを工夫して、空気を動かすようにする。


つわりや熱中症は、「根性」や「気合」で乗り越えるものではありません。

体の変化は、自分でコントロールできる範囲をはるかに超えているのです。




最後に – 妊婦さんは、すでに十分がんばっている

妊娠中は、自分の体を自分のものではないように感じることがあります。

思い通りに動けず、食べられず、眠れず、「なんでこんなに弱いんだろう」と落ち込むこともあるかもしれません。


でも、どうか忘れないでください。


この暑さの中で、命を育て、守り、生み出そうとしている。

それだけで、もう十分すぎるほど立派なことです。


がんばるのではなく、「がんばらなくていい時間」をつくること。

香りやタッチで、少しでもあなたの心と体にやさしさを届けられたら嬉しいです。




tae aromaでは、妊娠中のアロマセラピーやセルフケアなどのご相談も承っています。お気軽にご連絡ください。

今日は、猛暑とつわりが重なる夏 妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは? クライアントの声を参考にブログを書いてみました。参考になれば嬉しいです。





問い合わせボタン


  • 年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている

  • 忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない

  • 自分ひとりで何とかしようと頑張りすぎてしまう

  • 深くリラックスし、呼吸や自律神経を整えたい

  • 血流を促し、肌や姿勢まで整えていきたい

  • 時間を無駄にせず、効果的に整えたいと考えている

  • 信頼できるプロに、自分のケアをゆだねたい


taearomaは、そんなあなたのための

医学的・ホリスティックな視点に基づいたメニュー構成のアロマテラピー・トリートメント専門店です。



taeアロマテラピーandトリートメント

コメント


最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page