猛暑とつわりが重なる夏 妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは?
- tae Shirakata
- 7月27日
- 読了時間: 5分
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猛暑とつわりが重なる夏
妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは?
今年の夏も容赦ない暑さが続いています。冷房のきいた部屋にいても、身体の芯に熱がこもっている感じがして、息苦しくなるほどの暑さですね。
そんな中で妊娠されている方、パートナーや娘さんが妊娠初期を迎えているご家族にとって、この猛暑はただの「不快」ではないと思います。
とくに、妊娠初期の「つわり(悪阻)」と真夏の猛暑が重なるとき---それはまるで、「体調不良」と「気温」と「におい」と「不安」が一斉に押し寄せてくる嵐のようかもしれません。
今日は、精油を扱うマッサージ・セラピストとして、また多くの妊婦さんにタッチケアを行ってきた経験から、「暑さとつわりをどう乗り越えるか」について、香りややさしい手の使い方、家族の関わり方など、丁寧にお伝えしたいと思います。
妊娠中の身体に、猛暑が与える影響
妊娠中の身体は、ホルモンの影響で体温がやや高く、汗をかきやすい状態になっています。
さらに、血液量が通常より増えているため、熱がこもりやすいにもかかわらず、手足の冷えを感じやすくなるという矛盾した状況が起こります。
その上にやってくるのが、この体温以上の外気温。
日本の夏は湿度も高く、体内の熱をうまく逃がすことができず、熱中症のリスクが高まります。
とくに妊婦さんは、心拍数も増えており、呼吸も浅くなる傾向があるため、「少し動いただけで動悸がする」「階段でめまいがする」といった声も少なくありません。
▼ 参考
https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/ehp.1509778
高温環境下では、妊婦の代謝や体温調節の変化により、熱ストレスへの感受性が高まるとされる。
猛暑×つわり は、想像以上に過酷
つわり(悪阻)は、妊婦さんの約70〜80%に起こると言われています。
しかし、つわりの程度には大きな個人差があります。
・「吐き気がするだけ」
・「匂いがダメ」
・「水も飲めなくて、入院」 といったように、つらさはさまざまです。
そこへ、35度を超えるような猛暑が重なると、体調だけでなく、精神的にも限界を感じる方が多くなります。
クライアントの声
「お台所に立つと吐き気で立っていられない」
「お風呂は地獄。蒸気と匂いで倒れそうになる」
「冷房の風が直撃すると気持ち悪くなり、でも入れないと暑すぎて頭が痛くなる」
つわりが強い方ほど、水分補給や栄養摂取が困難になりやすく、脱水や低血糖、電解質バランスの崩れが命に関わることもあります。
▼ 研究で指摘されている
https://www.nature.com/articles/s41591-024-03395-8
高温環境下では、妊娠初期の吐き気・嘔吐の悪化が報告されており、体温調整・ホルモン変動の影響が示唆される。
「香り」が味方になる時、ならない時
私は妊婦さんへの施術やスクール指導の中で、香りは大切なセルフケアのひとつだと伝えています。しかし、つわりの時期には「大好きだった香りが嫌になる」ことも少なくありません。
そこで大事にしたいのは、「香りを選ばない自由」。
香りは感覚にダイレクトに届く分、その日の気分や体調に左右されやすいものです。
おすすめの方法
アロマディフューザーではなく、ティッシュに1滴だけ垂らす。
鼻から20cm以上離して香る。
無理だと思ったらすぐにやめる。
「今日は香りなし」も立派な選択肢!
つわりの時期に比較的受け入れやすい精油
レモン
オレンジ・スイート
マンダリン
※ペパーミントも胃の不快感に良いことがありますが、妊娠初期は慎重に(子宮収縮の報告あり要注意!)
香りとタッチでできる、やさしいボディケア
猛暑の冷房で足が冷え、むくみやすくなっている妊婦さんも多く見られます。
↓
そんな時は、自分の手で足を包むようにさするだけでも、血流が促され、呼吸が整ってきます。
おすすめの精油(すべて微量で使用)
ネロリ:不安や緊張を和らげ、深いリラックス
フランキンセンス:呼吸をゆっくりにし、心を落ち着ける
マンダリン:穏やかで甘く、胃腸にもやさしい
これらを植物オイル(スィートアーモンドオイルなど)で希釈し、夜のスキンケア代わりに使うのもおすすめです。
ご家族ができる、5つの神サポート
妊婦さんのパートナーやご家族の方に、ぜひ知っておいていただきたいのが、
「気の利いたアドバイスより、小さな行動」
が助けになるということ。
妊婦さんが本当に喜ぶサポート例
冷たいタオルを渡す(ただし直接顔に当てない)
コンビニで“においの少ない”食べ物を選ぶ
一口ずつ水を飲ませる。氷を入れないほうが良いこともあります。
「何もしなくていいよ」と一言伝える。
エアコンの風向きを工夫して、空気を動かすようにする。
つわりや熱中症は、「根性」や「気合」で乗り越えるものではありません。
体の変化は、自分でコントロールできる範囲をはるかに超えているのです。
最後に – 妊婦さんは、すでに十分がんばっている
妊娠中は、自分の体を自分のものではないように感じることがあります。
思い通りに動けず、食べられず、眠れず、「なんでこんなに弱いんだろう」と落ち込むこともあるかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。
この暑さの中で、命を育て、守り、生み出そうとしている。
それだけで、もう十分すぎるほど立派なことです。
がんばるのではなく、「がんばらなくていい時間」をつくること。
香りやタッチで、少しでもあなたの心と体にやさしさを届けられたら嬉しいです。
tae aromaでは、妊娠中のアロマセラピーやセルフケアなどのご相談も承っています。お気軽にご連絡ください。
今日は、猛暑とつわりが重なる夏 妊婦さんの命を守る「やさしいケア」とは? クライアントの声を参考にブログを書いてみました。参考になれば嬉しいです。
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忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない
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