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50代からのホルモンケア:アロマで整える“副腎と脂肪の力”

セラピストLIFEを楽しくする「tae Therapist School」

心・からだ・肌をアロマテラピーで整える

ホリスティックAromaサロン「tae Aromatherapy & Treatment」



50代からのホルモンケア:アロマで整える“副腎と脂肪の力”

50代からのホルモンケア:アロマで整える“副腎と脂肪の力”

副腎と脂肪が担う「第二のホルモンステージ」へようこそ

トリートメントのあと、お客様からこんな質問をいただきました。「生理はまだあるけど、そろそろ…ですよね。」

50代になったばかりのその方は、少し神妙な表情でそうおっしゃいました。長年アロマテラピー・トリートメントを受け続けていらっしゃるお客様で、ご自宅でも精油を日常的に使っておられます。そのおかげで、同年代の方々と比べてもお元気で若々しく肌も柔らかな方です。


「女性ホルモンの変化」は誰にでも訪れる自然のリズム。今日は、改めて女性ホルモンがどこで作られ、閉経後にはどうなるのかを最新のエビデンスをもとにお話しします。



女性ホルモンは2種類

私たちの体と心を支えるホルモンのうち、女性にとって特に重要なのがエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。この二つは、毎月のリズムを作るだけでなく、肌や骨、心の健康にも深く関わっています。

エストロゲンの主な役割

  • 子宮内膜を厚くして妊娠に備える

  • 肌のハリ・ツヤ・潤いを保つ

  • 骨密度を維持し、骨粗しょう症を防ぐ

  • 血管の柔軟性を保ち、動脈硬化を予防

  • 自律神経や感情の安定に関与

エストロゲンは「女性らしさ」「若々しさ」を象徴するホルモン。脳のセロトニンに作用し、幸福感や安心感を高める働きもあります(https://www.biologicalpsychiatryjournal.com/article/S0006-3223(23)01209-X/abstract)。

プロゲステロンの主な役割

  • 妊娠に備えて子宮内膜を整える

  • 排卵後に体温を上げる

  • 体内の水分量を調整し、むくみを防ぐ

  • 睡眠の質を高め、神経を落ち着かせる

プロゲステロンは「心身を休ませる」ホルモンともいえます。月経周期の後半で活躍し、穏やかな夜のような安定感をもたらします。



女性ホルモンはどこで作られる?

器官

働き

卵巣

エストロゲンとプロゲステロンを主に分泌する。月経周期にあわせて分泌量が変化します。

副腎

ストレスホルモンを作る場所ですが、少量の性ホルモン(アンドロゲン)も分泌します。

胎盤

妊娠中に大量のエストロゲンとプロゲステロンを作り、母体と胎児を守ります。

つまり、私たちの体の中には「ホルモン工場」がいくつかあり、状況に応じて役割を分担しているのです。



閉経後、ホルモンはどこへ行くの?

閉経を迎えると卵巣の働きが次第に弱まり、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は急激に減少します。しかし、「ゼロ」になるわけではありません。

実は、閉経後の女性の体では,,,,,

  • 副腎が「アンドロステンジオン」という物質を分泌し、

  • 脂肪組織(皮下脂肪など)で、それがエストロン(E1)という形のエストロゲンに変換されるのです。

この仕組みによって、閉経後も女性の体は少量のエストロゲンを保ち続けます。


👀鍵谷方子(2020)「ライフサイクルと心身の健康〜女性ホルモンに着目して〜」(人間総合科学大学紀要)では、閉経後も副腎・脂肪組織がホルモンの補完的役割を果たすと報告されています。



ホルモンを守る鍵は「副腎のケア」

閉経後は卵巣が休む代わりに、副腎が第二の主役になります。ですが、現代女性はストレスや睡眠不足により、この副腎が疲れがち。疲弊すると、必要なホルモンがうまく作られなくなってしまいます。

副腎を守るために大切なのは

  • 夜はしっかり眠る(23時までに就寝が理想)

  • カフェインや糖分を摂りすぎない

  • 深い呼吸や香りでリラックスする

ここにアロマテラピーの出番があります。



フィトエストロゲンと精油の力

植物には「フィトエストロゲン」と呼ばれる、エストロゲンに似た構造を持つ成分があります。精油の中にも、ホルモン様作用を持つものが知られています。

クラリセージ

主成分のスクラレオールがエストロゲン様作用を示し、月経痛やホットフラッシュの軽減に役立ちます。

J Korean Acad Nurs, 2014 :クラリセージ精油の吸入で、更年期女性のストレスホルモン(コルチゾール)が低下。

ゼラニウム

ホルモンバランスを整え、肌の弾力を回復。香りの吸入で副交感神経が優位になり、気分を穏やかにします( Chem Senses、 2021)。

フェンネル

成分アネトールがホルモン様作用を示し、月経不順や更年期の不調を和らげます。

フェンネル摂取でホットフラッシュの頻度が有意に減少。https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0378512215300773



30代から始めたい、ホルモンを意識した香りの習慣

ホルモン分泌は30代半ばからゆるやかに低下します。早めに「ホルモンを意識する生活」を始めることで、更年期の移行が穏やかになります。

おすすめの取り入れ方

  • :ゼラニウムやグレープフルーツの香りで自律神経を整える

  • :クラリセージ+ラベンダーをディフューズして深呼吸

  • バスタイム:キャリアオイルに1%以下で希釈し、胸やお腹を優しくマッサージ

※妊娠中・持病がある方は、専門家にご相談ください。



香りが支えるホルモンバランス:臨床エビデンス

症状

使用精油

主な結果

月経痛

クラリセージ

痛みスコアが有意に減少(Differential effects of clary sage (Salvia sclarea L.) oil and linalyl acetate on depression levels in diabetic foot ulcer patients with T2DM: a randomized blinded controlled trial)

更年期症状

フェンネル

ホットフラッシュ軽減(Effect of aromatherapy with clary sage on menopausal symptoms: A randomized controlled trial)

不眠

ゼラニウム+ラベンダー

睡眠の質向上(Effects of Geranium and Lavender Essential Oils on Sleep Quality in Female College Students: A Randomized Controlled Trial)

香りは「ホルモンを優しく整えるツール」として、臨床でも注目されています。



今日のまとめ:閉経は「終わり」ではなく「移行」

女性ホルモンは人生のステージごとに形を変えながら、私たちの体を支えています。閉経は「終わり」ではなく、副腎と脂肪組織が新たな主役となる移行期

その変化を穏やかに受け入れるために、香り・呼吸・睡眠・食事といった日々の小さな習慣が力になります。

ホルモンは見えないけれど「なんとなく元気」「なんとなく幸せ」と感じるその瞬間、静かにあなたの中で働いています。

アロマテラピーは、そんなホルモンの声を聞くためのやさしい道具です。

年齢を重ねてもなお、自分らしく美しく生きるために ♡ホルモンと共に生きる♡という意識を今日から始めてみませんか。

50代からのホルモンケア:アロマで整える“副腎と脂肪の力”


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  • 年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている

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taearomaは、そんなあなたのための

医学的・ホリスティックな視点に基づいたメニュー構成のアロマテラピー・トリートメント専門店です。


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