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心が傷ついたとき、自分の「尊厳」を取り戻した瞬間
- tae Shirakata
- 8月4日
- 読了時間: 5分
セラピストLIFEを楽しくする「tae Therapist School」
心・からだ・肌をアロマテラピーで整える
ホリスティックAromaサロン「tae Aromatherapy & Treatment」
心が傷ついたとき、自分の「尊厳」を取り戻した瞬間
他人の言葉に心が折れそうになった日、香りと心理学が私を支えてくれた
誰かの何気ない言葉、目線、態度。
それらが繊細な感受性に触れ、胸の奥にささくれだった痛みを残すことがあります。
私にも、苦手な人はいます。
それでも、周囲からは「動じない人」と見られているようです。
長年、マッサージセラピストとして人の体と心に触れ、サロンを運営し、講師として生徒を育てる中で、私は「人間関係」から逃げずに向き合ってきました。
だからこそ、心理学、カウンセリング、ホリスティックな視点を大切にし、誰かの痛みに寄り添える技術と感性を磨いてきました。
それでも時に、言葉は凶器になります。
「あなた、綺麗じゃないんだから」
今も残る、あの言葉の衝撃
数年前、とあるお稽古事の場で、信頼していた先生から突然こう言われました。
「あなた、綺麗じゃないんだから。」
その言葉は、誰にも聞こえないように、低く、唸るように発せられました。
私は一瞬、何を指しているのか尋ねようとしましたが、その目を見て言葉を飲み込みました。
誕生日には贈り物をし、体調が悪ければ差し入れもした。
生徒を紹介するなど、私なりに敬意を持って接していたつもりです。
それなのに返ってきたのは、人格そのものを否定するような一言でした。
攻撃の裏にある「防衛機制」と「投影」
こうした体験の中で、私を助けてくれたのは、心理学の知識でした。
人は、自分の中で処理しきれない感情や葛藤を、無意識に他人へ向けて表現することがあります。この心理現象を「投影」と呼びます。
参考文献：https://psycnet.apa.org/record/1998-04530-016
「あなた、綺麗じゃない」
という言葉は、私に向けられたようでいて、実はその人の中にある、不安や劣等感の表出だったのかもしれません。
さらに
「反動形成（reaction formation）」という防衛機制もあります。これは、自分の中の認めがたい感情を否定し、それとは逆の態度や言動として表現する心の働きです。
たとえば、自分の容姿に強いコンプレックスを持つ人が、他人の容姿に過剰に攻撃的になるといった例がそれに当たります。
参考文献：https://www.researchgate.net/publication/263574898
「投影」も「反動形成」も、心のバランスを保つための無意識の働きです。
でも、それは時に他人を傷つけてしまいます。
そして、受けた側が「自分に原因がある」と思い込んでしまうことも、多くあります。
だからこそ、こうした心理の仕組みを知ることが、「自分を守る知識」として必要なのです。
心が傷ついたときこそ、冷静に相手の心理背景を想像する力。
それが「感情に巻き込まれずに済む」鍵になります。
香りは、心に境界線を引く
人の言葉で乱された心を、自分の場所に戻す。その助けになるのが、アロマテラピーです。
精油の香りは、潜在意識にダイレクトに届く唯一の感覚。
香りは、言葉にならない感情を整理し、過剰な思考や反応を静かにほどいてくれます。
ときには「防御の膜」として、他者のエネルギーを跳ね返してくれる役割も果たします。
ご紹介する3つの精油は、私が「心がゆらぐ日」に手に取る、大切な味方です。
◉ネロリ
心理的作用：トラウマや拒絶体験によって失われた自己価値を、やさしく包み込むように癒す。
おすすめの場面：人間関係での傷、自己否定が強くなったとき。
◉フランキンセンス
心理的作用：内面に静けさと神聖さを呼び戻し、自分という存在を深く尊重する手助けをする。
おすすめの場面：アイデンティティの揺らぎ、自信喪失、瞑想前など。
◉シダーウッド
心理的作用：どっしりと地に足をつけ、自信と安定をもたらす香り。精神的に「立つ」サポート。
おすすめの場面：プレッシャーの中で心が折れそうなとき、自信が揺らぐとき。
香りと知識を纏うことで、自分の芯を取り戻す
人に何を言われたとしても、それが「私自身」を定義するわけではありません。
誰かの言葉に心を乱された日こそ、静かな時間を取り戻し、香りを深く吸い込んでみてください。
そして、心の仕組みを知ること。それは言い訳ではなく、自分を守る大切な知恵です。
精油を手首に一滴垂らして、目を閉じ、深く呼吸する。それだけで、私は私に戻れる。
心が傷ついたとき、自分の「尊厳」を取り戻した瞬間
「私はここにいる」「私は私を大切にしている」
そう自分に語りかけるその時間が、どんな言葉の刃よりも、私を強く、美しくします。
読まれているあなたへ
もし、いま誰かの言葉で深く傷ついていたら、、その痛みを「なかったこと」にしなくていいんです。
そして、問いかけてみてください。「これは本当に、私の問題なのか？」
誰かの劣等感、未処理の感情、投影された傷が、あなたを巻き込もうとしているだけかもしれません。
あなたの価値は、誰かの評価とは無関係です。
香り、自分との対話、静かな呼吸。
それらが少しずつ、あなたの心を自由にしてくれます。
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