サロンの模様替え 大人からの身体づくりに必要なこと
- tae Shirakata

- 9月10日
- 読了時間: 6分
セラピストLIFEを楽しくする「tae Therapist School」
心・からだ・肌をアロマテラピーで整える
ホリスティックAromaサロン「tae Aromatherapy & Treatment」
サロンの模様替え 大人からの身体づくりに必要なこと
先週の土曜日の夜、お客様が帰られたあとに、思い切ってサロンの模様替えをしました。
「模様替え」と一言でいえば軽やかに聞こえますが、私にとっては小さな挑戦!? 体力的にも精神的にも大仕事。ちょっと大げさかもしれませんが、それほど大きな意味を持っていました。
というのも、ここしばらくは猛暑の続く毎日、バレエの発表会を終えた疲労、実家の用事などが重なり、なかなかまとまった時間を取れずにいました。その中で、「この土曜日にいらしたお客様と“次回はエクササイズをガッツリ指導しましょう”と約束をした」ことが大きなきっかけになりました。
限られた時間と体力を振り絞ってでも、サロンの環境を整える必要があったというわけです。

ロフトに机とベッドを持ち上げる
模様替えの中心は、大きめの机と予備のマッサージテーブルを2階のロフトに運ぶことでした。
これが本当に重く、途中で「やっぱり無理かもしれない」と心が折れそうになりました。涙
でも、「お客様との約束を守りたい」という気持ちと、「空間を広げることで、新しい取り組みができる」という希望が背中を押してくれました。汗だくになりながら机を押し上げ、テーブルを持ち上げて壁にぶつけないように気を配る姿は、まるで小さな引っ越しのようでした。
数時間かけてようやく配置が落ち着いたとき、サロンの空気が一気に軽やかになったのを感じました。お城が見える北側の窓、そして南には大きな面積の窓があるのですが、北から南、南から北へと空気の流れが格段に良くなったように感じました。床を大きく使えるようになり、エクササイズやストレッチを指導するスペースが確保できたことは、何より大きな収穫でした。
暑さ対策とお掃除の効果
模様替えは単なる家具移動ではなく、暑さ対策や掃除の意味もあります。
家具を動かすと、普段見えない場所にほこりが潜んでいて、「あぁ、やっぱりやってよかった」と実感しました。空気の通り道を意識して配置を工夫したことで、体感温度も下がり、施術やエクササイズの快適さが増しました。
サロンは「体を整える場所」であると同時に、「安心して呼吸できる場所」です。
空間づくりは、セラピストの大切な仕事の一部だと改めて思いました。
本当はバレエバーとリノリウムも
作業をしながら心の中で、「ここにバレエバーを置きたい」「リノリウムを敷けたら床の感覚がもっとよくなる」と夢が広がっていました。すぐに実現は難しいですが、こうした具体的なイメージを持つことが、未来の形をつくります。サロンが少しずつ進化していく過程を、お客様にも楽しんでいただきたいと思っています。
午前1時に終えた達成感
すべてを終えたのは深夜1時。
身体はぐったりしているのに、心の中は「よくやった!」という満足感でいっぱいでした。
写真で見ると「そんなに変わっていないのでは?」と思われるかもしれません。でも、実際にその場に立つと、空気の流れや動きやすさがまるで違うんです。これはそこにいる人にしか分からない感覚だと思います。
大人から始める身体づくりの難しさ
さて、今回スペースを広げた目的のひとつは「床を使ったエクササイズ指導」のためです。
ここで少し専門的な話を。
小さな頃からクラシックバレエや体操を続けている人は、成長期に合わせて柔軟性や基礎筋力、骨格を自然に育てています。身体の使い方が生活の一部になっているので、無理なく美しい動きを獲得できるのです。
一方で、大人になってから「体を柔らかくしたい」「姿勢をよくしたい」と思っても、思うようにいかずに挫折してしまう方が少なくありません。
その理由のひとつが 股関節や脊柱の可動性の低下 です。研究でも、股関節の可動域は年齢とともに減少し、特に40代以降の女性で顕著になることが報告されています。
また、脊柱の柔軟性が落ちると腰痛や姿勢不良の原因になり、日常の動作効率も低下します。
つまり、大人から身体づくりを始めると、どうしても 「思ったように動かない壁」 にぶつかりやすいのです。
無理なく、簡単な動きから始める
だからこそ、いきなり難しいストレッチや高強度の運動に挑むのではなく、 簡単で無理のない動きから始めること が何よりも大切です。
例えば
股関節を軽く外旋・内旋させるだけのフロアワーク
背骨をひとつずつ意識して丸めたり伸ばしたりする動き
ストレッチポールやボールを使った呼吸に合わせたエクササイズ
こうしたシンプルな積み重ねが、やがて しなやかに動ける身体の土台 を育てます。
私自身、大人バレエやバー・アスティエを続ける中で、「無理に柔らかくしようとするほど身体は固くなる」「簡単な動きほど深い気づきをもたらす」という体験をしてきました。これは身体教育学の研究でも裏づけられており、優しいアプローチが長期的に最も効果的だとされています。
セラピストに必要な視点
この考え方は、セラピストを目指す方にもぜひ知ってほしいことです。
お客様の身体に触れるとき、単に「固い」「歪んでいる」と評価するのではなく、 なぜ固くなったのか、なぜ動かしにくいのか という背景に目を向ける必要があります。その方が子どもの頃から体を動かしてきたのか、大人になってから始めたのかによって、身体の状態やアプローチの仕方は大きく変わるのです。
子どもの頃から運動をしてきた人 → 既存の身体感覚を活かしつつ、調整を重ねる
大人から始めた人 → 無理のない小さな動きで成功体験を積み上げ、自信を育てる
こうした違いを理解して施術や指導を行うことで、お客様は安心して心身をゆだねてくださいます。
サロンを学びの場に
今回の模様替えは、私にとって「新しい学びをお客様と共有するための準備」でもあります。
セラピストを目指す方、スクールで学びたい方にとっても、この空間は単なるサロン以上の意味を持つようにしたいと思っています。
股関節や背骨を自由に使える身体は、施術者にとっても大きな財産です。自分自身が楽に動ける身体であれば、長時間の施術にも疲れにくく、お客様にもより良いタッチを届けられます。
「学ぶこと」と「自分の身体を整えること」が同時にできる環境を整え、これからのセラピストに必要な資質を育てていきたい♪ - 今回の模様替えは、そんな思いの第一歩でした。
おわりに
サロンの模様替え を終えて深夜1時にサロンの真ん中に立ったとき、「空間を整えることは、自分自身を整えることでもある」と感じました。
サロンが少しずつ進化し、お客様の身体をサポートする場であると同時に、学びたい人が成長できる場になることを願っています。
大人から始める身体づくりには困難がつきものですが、無理のない一歩一歩で必ず変わることができます。そして、そのプロセスを共に歩むことこそ、セラピストの大切な役割なのだと思います。
年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている
忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない
自分ひとりで何とかしようと頑張りすぎてしまう
深くリラックスし、呼吸や自律神経を整えたい
血流を促し、肌や姿勢まで整えていきたい
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taearomaは、そんなあなたのための
医学的・ホリスティックな視点に基づいたメニュー構成のアロマテラピー・トリートメント専門店です。

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