最初のタッチで、身体はすでに何かを語ってくれる
- tae Shirakata
- 7月5日
- 読了時間: 4分
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最初のタッチで、身体はすでに何かを語ってくれる
~神経系と循環にアプローチした60分~
今日の午後のお手入れでは、頭部のドライタッチから施術を始めました。
皮膚の緊張
呼吸の質
頭部から頸部の筋膜の動き
最初の触診は、施術の組み立てにおいて「身体からの情報収集」の時間でもあります。
特に頭部へのタッチは、側頭筋・後頭下筋群・咬筋といった「情動反応とリンクした筋」の状態を把握しやすく、同時に交感神経優位の緊張度合いや、呼吸の浅さとの関連性も見えてきます。
観察後、ユーカリ精油で鼻腔から胸郭へ 呼吸系の開放
上半身の自律神経的な緊張の強さ(吸気時の胸郭のロック感)が見られたため、精油はユーカリ(1,8-シネオール高含有)を主軸にブレンドしたものを使用しました。
1,8-シネオールは副鼻腔炎や慢性鼻閉の緩和に有効、呼吸器系への作用が科学的にも支持されています。
このブレンドオイルを用いて、胸鎖関節~鎖骨下~上胸部~肩甲帯の筋膜層へリズミカルなアプローチ。
呼吸に合わせてタッチの深度を変化させることで、交感神経の過活動が次第にゆるみ、「吸いやすくなった」という体感が生まれます。
これは、全身が受け入れモードへと移行したあかしです。
下肢 深部の冷えと疲労が明確
このタイミングで脚部へ移行しました。
下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)を中心に冷たく重たい感触があり、静脈還流の停滞と筋疲労、骨盤帯~足関節間のアライメント不良あり。
特にヒラメ筋は、立位姿勢の安定と血流の戻りに直結する部位です。ここが慢性的に硬くなると、下肢全体のポンプ作用が低下し、全身の循環不良・冷え・重さへとつながります。
今回は、浅層筋の滑走不全だけでなく、筋間隔壁への深部リリースが必要と判断し、呼吸に合わせて、抵抗と解放のリズムを丁寧に繰り返し、深層筋の緊張がゆるむまで時間をかけました。
こうすると、ふくらはぎから足裏までじわっと温度が上がり、終了時には脚がまるで他人の脚のような軽さが戻っていました。
施術 対話と観察の即興設計
この日の施術は60分。
「全身」ではなく、いちばん必要な場所に、最適な順序で、最適な深さで行ないました。
頭部からアプローチし、神経系を穏やかにリセット
胸郭をひらき、呼吸の構造を整える
そのうえで、循環の要である下肢に深くアクセス
これは、身体が見せてくれた順番を、私の手技が追いかけただけです。
セラピストの感じる手、考える頭
施術中はいつも「感じている手」と「構造的に判断する頭」を同時に使っています。
たとえば、脚が冷えているから温める……ではなく、なぜ冷えているのか、どの層の緊張が原因か、どの方向に滑走が失われているかを探っています。
筋膜の方向・香り(精油)の特性・神経系の状態・骨格の歪み・呼吸の質それらを感じながら考えるのが、セラピストの仕事です。
あなたの身体の「声」を聴きながら
どこか一箇所に触れているときも、実は全身が反応しています。
その微細な変化を聴きとりながら、今日のあなたに合った施術を即興的に組み立てていくこと!それが私のスタイルです。
こんな方におすすめ
足が重く、むくみが抜けにくい
呼吸が浅く、疲れが抜けにくい
頭が常に忙しく、リラックスできない
あなたの“今”に必要なタッチを、全力で見つけていきます。どうぞ気軽にご相談くださいね。
今日は、いつもと少し違うセラピストの視点で綴ってみました。施術の裏側で、何を感じ、どう考えながら手を動かしているのか。。その一端でも伝わっていたら嬉しいです。
最初のタッチで、身体はすでに何かを語ってくれる。これからも、そんな声に耳を澄ませながら丁寧に触れてまいります。
年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている
忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない
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