ヤマトトウキの精油 和ハーブの力
- tae Shirakata
- 8月15日
- 読了時間: 4分
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ヤマトトウキの精油 和ハーブの力
和の香りの可能性
AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)から届いた情報誌に「ヤマトトウキ(大和当帰)」の精油が紹介されていました。
私、「本当に?」と驚きました。だって、トウキといえば、婦人薬として漢方の世界で長らく親しまれてきた『生薬』です。それが、アロマ、精油の世界にも...!と、とってもびっくりしました。
ヤマトトウキとは 歴史と生態をひも解く
ヤマトトウキは、日本固有、セリ科の多年草です。
奈良県や和歌山県の山間部などで栽培され、その根は「当帰」として漢方の基本処方に欠かせない存在です 。
歴史的にも、中国からの輸入品より、より効能が評価されたこの“和の当帰”は、“大和当帰”の名前で江戸時代以降、重宝されてきました 。
精油としてのヤマトトウキ 成分と薬理的特性
根由来の精油
根には、リグスチリドやn-ブチリデンフタリド、サフロールなどの精油成分が含まれています 。
これらの成分には以下のような作用が示されています。
鎮痛・鎮静
血行促進 → 冷えや月経不順などに古来より用いられてきた。
解熱、抗炎症、子宮運動への影響も報告されており、リグスチリドには抗アセチルコリン作用や抗喘息・鎮痙作用もあるとされます。
葉由来の精油成分について
葉にも精油成分やフタリド類、クマリン類、ビタミンE(α-トコフェロール)などが含まれ、血流改善に寄与するとされています 。
香りもセロリに近い爽やかさとハーブ感があり、食品だけでなく、香りの活用にも広がりが見られます。
ボディマッサージへの応用 香りと効用のバランスを探る
香りの印象
*根由来の精油は、漢方的な『温かみ』、スパイシーで少し甘く、重厚な香りがします。
深いリラックスというよりは、体を内側から温めて巡りを促すイメージです。
*葉由来の香りは、セロリのような清涼感がありつつもほのかな甘さ。
ブレンドしやすく、軽やかな香りとしてアクセントに使えそうです。
使用のポイント
希釈濃度は、AEAJの精油ガイドラインに則り 0.2〜1%前後 が目安になっていますので参考にされてください。
初めて使用する際は必ず パッチテストを行い、敏感肌や妊婦さんなどには慎重に対応を行ってください。
温めや血行促進の目的での使用は期待できますが、婦人科系の症状やホルモン状態が揺らぎやすい方は専門医師への確認を推奨します。
実際の施術での使い方例
下半身/脚部マッサージで血流を促進
温めブレンド:ラベンダーやジンジャーなどと合わせて冷えや不調のケアに
香りの瞑想や足湯で、心身のリセットタイムに
和の資源
ヤマトトウキは、長い歴史の中で女性の体を支えてきた『滋養の代表』でした。それが、今アロマの世界で再評価されるのは、植物の本質を見つめ直すチャンスでもありますね。
今日のまとめ
率直に言うとヤマトトウキの精油、ちょっとクセが強いと思います。でもそれが、魅力でもあります。私はサロンで使うなら、まずは足湯やブレンド香で試し、香りの印象と作用を体験してから段階的に取り入れたいと思っています。
お客様にも「日本の歴史ある植物を、香りで身近に感じてほしい」とお伝えできればと思います。
今日のブログでは、ヤマトトウキの精油 和ハーブの力についてお伝えしました。奈良県庁のHPも参考にさせていただきました。
年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている
忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない
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