腸腰筋の緊張は、心の声

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腸腰筋の緊張は、心の声

腰痛とメンタルの深い関係

• 「なんだか最近、腰が重い」「座っているだけで腰が痛む」 施術の現場では、腰痛を訴える方が多くいらして、実は「腸腰筋」の緊張を抱えているからなんです。

• その背景には、単に身体の使い方が適当でないだけでなく、心の状態が深く関係していることが少なくありません。

腸腰筋は『情動筋』

ストレスが筋肉を硬くする

腸腰筋とは、大腰筋と腸骨筋の総称です。

• 腰椎から骨盤、太ももの内側にかけてつながる深層筋のこと。

• 立つ・歩く・座るといった基本動作を支える重要な筋肉です。

そして腸腰筋は、単なる「動きの筋肉」ではありません。

• 近年では「情動筋（emotion muscle）」とも呼ばれ、ストレスや不安などのメンタルの影響を受けやすいことがわかってきました。

人はストレスを感じると、交感神経が優位になります。

• これは「戦うか逃げるか」の防御反応。身体を緊張させて外敵に備える仕組みです。

• このとき、腸腰筋は無意識に収縮し、身体を前傾姿勢に保とうとします。

この反応が慢性化すると、腸腰筋は常に緊張したままになり、血流が滞り、筋肉が硬くなってしまいます。これが腰痛の原因となるのです。

腸腰筋の緊張が引き起こす腰痛の特徴

• 長時間座っていると腰が重くなる

• 朝起きたときに腰が痛む

• 腰を反らすと違和感がある

• 腰だけでなく、股関節や太ももにも張りを感じる

これらは、腸腰筋が硬くなり、骨盤の位置が前傾しすぎたり、腰椎が圧迫されたりすることで起こります。

精油の力で、心と筋肉をゆるめる

腸腰筋の緊張には、心のケアも欠かせません。

そこでおすすめしたいのが、精油の活用です。

• ラベンダー：副交感神経を優位にし、心身をリラックス

• ベルガモット：気分の落ち込みや不安感を和らげる

• ネロリ：深い緊張や心の揺れに寄り添う香り

ホットタオルに1滴垂らし、下腹部や腰に当てることで、香りと温熱の相乗効果が得られます。施術前後のセルフケアにもおすすめです。

ピラティスボールやポールで腸腰筋をゆるめる

腸腰筋は深部にあるため、直接触れることは難しいですが、ピラティスボールや短いポールを使うことで、優しく刺激を与え、緊張をゆるめることができます。

骨盤ゆらし（ピラティスボール）

• 仰向けになり、膝を立ててピラティスボールを骨盤の下に置く

• 足を伸ばし、ゆっくり左右に揺らすことで、腸腰筋周辺の緊張が緩和される

• 呼吸と連動させると、より深いリリースが得られる

腹部リリース（ピラティスボール）

• ポールを床に置き、うつ伏せになって下腹部（おへそより少し下）を乗せる

• 痛みがない程度に体重を預け、深呼吸を繰り返す

• 腸腰筋の起始部に近い部分がゆるみ、腰の軽さを感じやすくなるんです

脚の付け根のリリース（短いポール）

• 骨盤の下に短いポールを置く

• 両膝を立てて、片脚ずつ床に足先をつける

• 脚の付け根が伸びる感覚があればOK

• ゆっくりと繰り返す

お腹のマッサージ

「お腹」の定義を見直す

腸腰筋をゆるめるには、腹部のマッサージも有効です。

• ただし、ここでいう「お腹」は、一般的にイメージされる“胃のあたり”ではなく、下腹部〜骨盤内側にかけての領域を指します。

• おへそより指3本分ほど下のあたり

• 恥骨の上、鼠径部に近い部分

• 腸腰筋の起始部に近く、感情が溜まりやすい場所でもある

この部位を、手のひらで温めるように優しく円を描くようにマッサージすることで、腸腰筋の緊張がゆるみ、呼吸が深くなります。膝を立てておくと、お腹の違和感が軽減できます。

腰痛は「心の声？」かもしれません

腰痛は、単なる筋肉の使いすぎや加齢だけでなく、「今、無理していませんか？」という心の声であることもあります。

• 腸腰筋の緊張に気づき、ゆるめることで、身体だけでなく心も軽くなる感覚を得られる。そんなケースを多々経験しているセラピストです。

サロンでも、「腰が軽くなったら、気持ちまで明るくなった」と話される方が多くいらっしゃいます。それは、腸腰筋がゆるむことで、交感神経の過活動が落ち着き、呼吸が深くなり、心が安定するからなんです。

今日のまとめ

自分の身体に「気づく」ことから始めてください

腸腰筋の緊張は、目に見えないからこそ、気づきにくいものです。しかし、腰痛というサインを通じて、「少し立ち止まってみて」と教えてくれているのかもしれません。

まずは、呼吸・姿勢・気分の変化に耳を澄ませてみましょう。そこから、心と身体のケアが始まります。

腸腰筋の緊張は、心の声 かもしれません！

• 年齢による体調の変化や、漠然とした不調（不定愁訴）を感じている

• 忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない

• 自分ひとりで何とかしようと頑張りすぎてしまう

• 深くリラックスし、呼吸や自律神経を整えたい

• 血流を促し、肌や姿勢まで整えていきたい

• 時間を無駄にせず、効果的に整えたいと考えている

• 信頼できるプロに、自分のケアをゆだねたい

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