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女性のデリケートゾーンケア プロの視点から考える「年齢と共に変わる大切な場所」

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プロの視点から考える「年齢と共に変わる大切な場所」


猛暑対策などのブログが続いています。最後のチャプターが残っていますが、その前に、サロンでのカウンセリングでお話ししたこと、大事なことなので忘れないうちにブログとして投稿しておこうと思います。



女性のデリケートゾーンケア

プロの視点から考える「年齢と共に変わる大切な場所」

女性の体の中で、最も繊細で、そして変化を受けやすい部分の一つがデリケートゾーン(外陰部)です。

  • ここは神経も血管も非常に豊富に分布しており、女性のライフステージごとに大きな変化を経験します。

しかし、その「デリケートさ」に気づかず、間違ったケアを続けてしまうと、不快感や臭いといったトラブルに直結することがあります。

このブログでは、セラピストとして25年以上、女性の体と向き合ってきた経験と最新の研究データを参考に、デリケートゾーンの変化と正しいケアについて掘り下げていきたいと思います。



1. デリケートゾーンは「神経と血流の宝庫」

外陰部は解剖学的にみても、陰唇(大陰唇・小陰唇)、会陰、膣前庭などが複雑に組み合わさっており、膨大な数の神経終末が集まっています。

  • そのため感覚が鋭敏で、触覚や温度の変化に敏感です。

  • さらに、毛細血管網が豊富で、ホルモンバランスや血流の状態に大きく左右されます。

エストロゲンが十分に分泌されている時期(20〜30代)は血流も豊かで、膣粘膜も潤いを保ちやすいのですが、40代以降、特に更年期に差し掛かると状況は大きく変わります。


👀 簡単に言えば、デリケートゾーンは「血流が命」。血流が滞れば、自浄作用や粘膜のバリア機能が弱まりやすくなってしまうのです。



2. 年齢と共に変化するデリケートゾーン

筋肉量の低下

骨盤底筋群は、膣や膀胱、直腸を支える重要な筋肉です。が、加齢と共に少しずつ筋肉量が減少します。

その結果、血流が滞りやすくなり、膣壁や外陰部が薄くなることもあるんです。

👀 研究によると、閉経後女性の約50%以上が「膣の乾燥感」を経験していると報告されています。

ホルモンバランスの変化

エストロゲンは、膣粘膜の厚みや潤い、酸性環境を維持するために不可欠です。

エストロゲンが減少すると、膣内の 👀 ラクトバチルス(乳酸菌)が減少し、膣内pHが上昇(=アルカリ化)します。その結果、感染症や臭いの原因になりやすいのです。

自浄作用の衰え

膣は本来自浄作用を持ち、健康な状態では酸性に保たれています。

しかし、加齢や生活習慣の影響でそのバランスが崩れると、かゆみや炎症、臭いといったトラブルに直結します。



3. やってはいけないNGケア

ここで重要なのは、「清潔に保つ=洗いすぎ」ではない、ということです。

実際、臨床現場でも過剰な洗浄がトラブルの原因となる例は多く見られます。


先日のトリートメント後のカウンセリングで、ウオシュレットを毎回使用したり、入浴時に洗いすぎている40代のお客様の「ニオイ」「尿もれ」のお悩みをお聞きしました。これらを改善したいと、ついつい洗いすぎていらっしゃいました。


NGケアとして.....

  • 石けんやボディソープでゴシゴシ洗う → 常在菌バランスが崩れる

  • お手洗いを使用するたびにウォシュレットで洗浄する → 常在菌バランスが崩れる

  • 強い香りでカバーするスプレーやシート → 粘膜への刺激や炎症の原因に

  • 合成繊維の下着で蒸れる → 菌や臭いの温床に


👀 特に「臭いが気になるからとにかく洗う」というのは逆効果です。

膣本来の自浄作用をさらに弱め、悪循環に陥ります。

学術的にも、過剰洗浄と膣内細菌叢の乱れには関連があることが示されています。



4. 正しいケアの方向性

① 優しく洗う

お湯で外陰部を優しく流すだけで十分。

石けんを使う場合は、弱酸性・無香料・低刺激のものを選んでください。

膣の中まで洗う必要は一切ありません。

② 血流を保つ

デリケートゾーンの健康は血流がカギになります。

ウォーキングやストレッチ、骨盤底筋トレーニングはとても効果的です。

  • 有酸素運動による骨盤底筋への血流改善効果は、複数の研究で報告されています。

③ ホルモン変化に合わせる

更年期以降はエストロゲンの低下を考慮し、保湿ケアを取り入れることが有効でおすすめしています。

最近では膣専用の保湿ジェルやオイルもあります。

アロマテラピーでも、ラベンダーやゼラニウムなどの精油をキャリアオイルに希釈して外陰部周辺のマッサージに応用できます。(膣内使用はNG)。

④ 下着選び

綿素材や通気性の良い素材を選び、締め付けすぎないこと。

これだけで蒸れや臭いは大幅に改善します。



5. カウンセリングの重要性

サロンでは、トリートメントの前後に無料カウンセリングを行っています。

お客様の多くは、初回でも施術中に心の内を話してくださいます。

デリケートゾーンや月経、不妊など、誰にも言えなかった悩みを打ち明ける方も少なくありません。


私自身、すべての質問に即答できるわけではありません。

だからこそ、わからないことには「調べてからお答えします」と誠実に対応しています。

大切なのは、その方にとって本当に正しい情報を届けること。


中には「良かれと思って」続けている習慣が、実はトラブルの原因になっているケースもあります。

回数を重ねて来店いただくことで、クライアント自身が自分の体の変化や問題に気づき改善へと繋がっていくのです。



プロとして伝えたいこと

デリケートゾーンのケアは、特別なことをするのではなく「自然な状態を尊重する」ことが基本です。

香りでごまかすより、体そのものが整えば自然な清潔感が生まれます。

👀 大切なのは「足し算」ではなく「引き算」。

不要な刺激を避け、体が持つ本来の機能を活かす方向へサポートしてあげましょう。



今日のまとめ

  • デリケートゾーンは神経と血流が豊富で、年齢やホルモン変化に影響される。

  • 洗いすぎ・香りでのカバーはNG。自浄作用を弱めてしまう。

  • 正しいケアは「優しく洗う」「血流を促す」「保湿する」「通気性の良い下着」

  • カウンセリングを通じて、クライアント自身が問題に気づき、改善へと繋がっている。

  • サロンは25年以上、女性の体と心に寄り添い続け、その中で、女性のデリケートゾーンケアにも正しい情報をお伝えしています。





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  • 年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている

  • 忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない

  • 自分ひとりで何とかしようと頑張りすぎてしまう

  • 深くリラックスし、呼吸や自律神経を整えたい

  • 血流を促し、肌や姿勢まで整えていきたい

  • 時間を無駄にせず、効果的に整えたいと考えている

  • 信頼できるプロに、自分のケアをゆだねたい


taearomaは、そんなあなたのための

医学的・ホリスティックな視点に基づいたメニュー構成のアロマテラピー・トリートメント専門店です。


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