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楽になった気がする その言葉の奥にある信頼と繊細さ

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楽になった気がする その言葉の奥にある信頼と繊細さ

楽になった気がする

その言葉の奥にある信頼と繊細さ



施術を終えた後に、とてもありがたいメッセージを二通いただきました。

  • ひとつは、 「体が楽になった気がする。頼れる人には頼る。これからもよろしくお願いします。」 という言葉。

  • もうひとつは、 「今日もたくさんほぐしてくれてありがとう。また来月もよろしく。 夜は花火大会があり、外に出たら涼しくて気持ちよかった。」 という温かなメッセージ。

このように、お客様の方からわざわざ言葉をかけていただけるというのは、セラピストとして本当にありがたいことです。心の中で何度も読み返してしまうくらい、心に染みました。




「楽になった気がする」…それって本当に“曖昧”なのか?

最初のクライアントのメッセージを拝見したとき、少しだけ心にひっかかりがありました。

「体が楽になった気がするという表現。

気がするこの言い回しには、どこか曖昧さを感じさせます。


施術者としては、「あれ?ちゃんと変化を感じてもらえなかったのかな?」と、つい不安になることもあります。


長年セラピストをやっていると、自分の手技に対する手応えがあります。骨格の動き、筋膜の反応、呼吸の深まり、皮膚の緩み。そのすべてに触れているからこそ、「きっとこれは、確実に楽になっているはずだ」と自信を持てる感覚があります。

なので 「気がする」と返されると、「え、それって効果があったと思ってない…?」とちょっと寂しくなるんですね(笑)。


でも、私はこの言葉の受け止め方を少し変えてみれるようになりました。




「気がする」は、日本人が使う肯定の遠慮形

「楽になった気がする」

この言葉の背景にあるのは、実は日本人らしい繊細なコミュニケーションの作法なのだと。


直接的に「楽になった!」と断言するのではなく「なんとなく…」とか「気がする」と言葉をやわらげるのは、 相手にプレッシャーを与えないための配慮であり、自分の感覚を慎重に表現する姿勢でもあります。

つまりこれは、“効果を感じていない”のではなく、むしろ“感じている”がゆえの慎重さなのだと


もっと言えば、 「確かに身体は楽になっているけれど、その変化が信じられないほど自然で静かで、 “ほんとにこれ、効いてるの?”と自分でも驚いている状態」なのかもしれません。


私たちは、“痛かったのが消えた!”とか、 “体が軽くなった!”という劇的な変化だけを「効いた」と思いがちです。

しかし、 身体が深く緩むプロセスは、実はとても静かで繊細なものです。




“頼れる人には頼る”という言葉が教えてくれること

また、このクライアントが書いてくださった 「頼れる人には頼る」という言葉も、じつは深い意味を含んでいます。


人は誰でも「頼ること」に対して、どこか抵抗を感じる瞬間があります。 特に真面目で頑張りすぎてしまう人ほど、「自分で何とかしなきゃ」と背負いこみ、体も心もガチガチに固めてしまいがちです。


そんな中で、「この人になら任せられる」と思ってもらえることは セラピスト冥利に尽きます。それは単なる技術力だけではなく、 “安心感”や“信頼の場”を提供できているかどうかということです。


「頼れる人には頼る」という言葉は、 お客様の勇気と、こちらへの信頼の証なんだと思っています。



クライアントからのメッセージ

花火のように、ふとゆるむ時間

そしてもう一人のクライアントが話してくださった「夜は花火大会があって、涼しかった」という話。このエピソードも、私にはとても象徴的に感じられました。


施術後の心地よい身体のまま、涼しい風を感じながら、夏の夜空を見上げる。おそらく、花火の光のように、心と身体がふんわりゆるんだのだと思います。


マッサージは、その場限りのリラクセーションではありません。その後の時間の“質”を変えることができるものです。

呼吸が深くなり、視野が広がり、日常のなかにある些細な美しさ。風の涼しさや、空の広さ、音の響きにさえ、心が自然とチューニングされていく。


このお客様の言葉を通じて、 「ああ、施術がちゃんと“その後の人生の時間”にまで届いているんだな」と改めて感じました。




セラピストにできることは「力を抜かせる」こと

私たちセラピストにできることは、人を癒すことではなく、 “自分で癒える状態へ導く”ことです。


もっと言えば、人が「力を抜ける場」になること。そして、「自分の感覚を感じなおせる場」をつくること。


そのために、技術や知識はもちろん、“在り方”そのものが問われる仕事です。


今日いただいたおふたりの言葉を通して、「人は自分を取り戻すために、誰かを頼るのだ」 ということを、私は改めて実感しました。



最後に「気がした」が「確信」に変わるまで

これからも私は、「楽になった気がする」という言葉を、その人の繊細なYESとして受け取ります。


そして、 「来てよかった」 「任せてよかった」 「またお願いしたい」 そんなふうに感じてもらえるセラピストであり続けたいのです。


「気がした」が「確信」に変わるその日まで。 私は、触れる手を丁寧に、誠実に。 一人ひとりの身体と心に、静かに寄り添っていこうと思います。

素敵なメッセージを、本当にありがとうございました。



頼っていい精油たち


忙しさの中で、自分の「感覚」が分からなくなる方が増えています。もしあなたも「最近、疲れてる気がするな…」と思ったら、それは十分すぎるサインかもしれません。ぜひ、ほんの少しでも自分をゆるめる時間を大切にしてくださいね。


楽になった気がするという微細な感覚。それを否定せず、支える香りたちがいます。

静寂へ導くフランキンセンス、 優しい手のようなホーウッド、不安をゆるめるネロリ。 どの香りも、「頼っていいんだよ」と言ってくれるような優しさを持っています。

もし今日、少しでも気持ちが揺れていたら、香りの力を、あなたの味方にしてみてくださいね。




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