50代からの私を輝かせる精油の賢い使い方
- tae Shirakata

- 7 分前
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心・からだ・肌をアロマテラピーで整える
ホリスティックAromaサロン「tae Aromatherapy & Treatment」

12月の輝きと和らぎのアロマ 50代からの私を輝かせる精油の賢い使い方
12月、香りがもたらす心のゆとり
あっという間に巡ってくる師走、12月。
クリスマスや年末の準備、お正月の支度など、何かと気ぜわしい季節の到来ですね。
50代、私たち世代は仕事や家族のことで忙しい上に、
自身の心と身体の変化とも向き合っている時期ではないでしょうか。
「やらなければならないこと」に追われていると、
ついつい「自分を労わる時間」がおざなりになってしまいがちです。
そんな忙しい12月だからこそ、アロマテラピーの力を借りてみませんか?
精油(エッセンシャルオイル)の持つ優しく華やいだ香りは、
この時期の張りつめた心と冷え切った身体をサポートし、ふんわりと包み込んでくれます。
慌ただしさの中に、
ふっと一息つける「心のゆとり」をもたらしてくれるのが、アロマの最大の魅力です。
専門家である私の目線から、
12月のイベントや季節の変わり目に合わせて、おすすめの精油と賢い使い方をご紹介します。

1. クリスマスのアロマ
記憶を呼び覚ます温かな香り
クリスマスに欠かせないのは、キラキラとした装飾や美味しい食事だけではありません。
実は、「香り」こそがその年の思い出、そして過去の楽しかった記憶を鮮やかに呼び覚ます鍵となります。
1-1. クリスマスを彩る「針葉樹」の精油で深呼吸
クリスマスツリーの香り、モミの木や松の香り.....
これらは、清々しさの中に温かみを感じさせてくれる、12月を象徴する香りです。
精油名 | 特徴と効能(セラピスト視点) | 50代女性へのメッセージ |
パイン(松) | α-ピネンなどモノテルペン炭化水素類が主成分。優れた空気清浄作用と、呼吸器系のクリアリング(去痰作用など)に期待できます。 | 慌ただしい時期の気持ちのモヤモヤを払い、前向きな気持ちをサポートします。また、家族が集まるリビングの空気の浄化にも最適です。 |
ファー(モミ) | パインよりもやや甘く優しい樹木の香り。自律神経のバランスを整え、森林浴効果によるリラックス作用が強い。 | 森林浴のような癒しで、肩の力を抜いてリラックスできます。年末の疲れが溜まり始める頃に、自律神経の調整に役立ててください。 |
シダーウッド | セスキテルペン類を含み、地に足の着いた深い香り。不安や緊張を和らげ、深い安らぎをもたらします。 | 忙しさで心が不安定になりがちな時に、「グラウンディング(地に足をつける)」を促し、安定した気持ちで物事に取り組む力をくれます。 |
1-2. スパイス&シトラスの「ホリデーブレンド」で温活
寒い冬にぴったりの、温かくて甘い香りもクリスマスの定番です。
これらは、身体を温め気持ちを明るくしてくれる効能を持っています。
オレンジ・スイート:リモネンを多く含み、明るい気分へ導き、滞った気分を軽くしてくれます。また穏やかな鎮静作用があり夜のリラックスにも。
シナモン・カッシア: シナモンアルデヒドがもたらす温熱作用は群を抜いており、血行促進による冷え性改善の強い味方です。
クローブ: 消化器系の不調を和らげる作用や強力な抗酸化作用を持つオイゲノールを含みます。
50代女性へのメッセージ
シナモンやクローブは、冷えやすい季節の温活アロマとして、ルームスプレーやアロマバスに少量加えるのがおすすめです。ただし、シナモンやクローブは皮膚刺激が強いため、必ず低濃度(0.5%以下)でご使用ください。また、忙しさからくる食欲不振や胃腸の疲れを感じる時、オレンジ・スイートをディフューズすることで、優しく胃腸の働きをサポートしてくれます。

2. 冬至のアロマ陰から陽へ
エネルギーチャージの香り
冬至(とうじ)は、一年で最も昼の時間が短く、夜が長い日。
この日を境に「陰」の気が極まり、「陽」の気に転じる大切な日とされています。
このエネルギーの切り替わりを、アロマでサポートしましょう。
2-1. 伝統の知恵「ゆず」と「和」の精油で身も心もほっこり
冬至といえば、ゆず湯に入る日本の伝統があります。
アロマテラピーでも、この日本の知恵を取り入れてみませんか。
ゆず: リモネンやヌートカトンを含み、血液循環を促し、身体を芯から温める作用に優れています。また、柑橘系ならではのリフレッシュ作用で、気持ちの沈みを解消します。
ひのき: 日本人が古くから親しんできた木の香りは、深いリラックス効果があり、特に血圧降下作用や鎮静作用が期待されています。
50代女性へのメッセージ
ゆずの精油は、冷えや更年期の揺らぎを感じる時に特におすすめです。アロマバスとして使用する際は、精油をそのまま湯船に入れず、天然塩や植物油(大さじ1杯程度)で希釈してから入れてください。心地よい温かさと香りで、心をほぐし、身体を温める至福の入浴時間を楽しんでください。また、ひのきはイライラや不安を感じる夜に、寝室でディフューズすることで、質の良い眠りを誘います。
2-2. 陰陽バランスを整える「深い香り」で内省の時間
冬至の静かな夜は、自分と向き合う内省の時間にも最適です。
この時期、深いリラックスと精神的な安定をもたらす精油を取り入れてみましょう。
フランキンセンス(乳香): 古代から神聖な儀式に使われてきた香り。呼吸を深くし、瞑想や集中を促す作用があります。また、肌細胞の再生を助ける作用があるため、冬の乾燥対策やエイジングケアにも最適です。
サンダルウッド(白檀): セスキテルペノール類が強い鎮静作用を持ち、不安やストレスから解放し、精神的な深い安定をもたらします。
50代女性へのメッセージ
忙しい日常から離れ、自分と向き合う静かな時間を大切にしましょう。この二つの精油は、「深い眠り」のための寝室でのディフューズはもちろん、フランキンセンスはキャリアオイルに希釈して使うことで、冬の乾燥が気になるデコルテや顔のお手入れにも使えます。心の落ち着きは、美しさにも繋がります。

3. 年末年始のアロマ気持ちを切り替え
新しい年を迎える準備
大掃除、仕事納め、そして新しい年の幕開け。
この切り替えの時期こそ、アロマの力で「古いもの」を浄化し
「新しいエネルギー」を取り入れる準備をしましょう。
3-1. 年末の大掃除に「浄化」のアロマ
掃除は、ただ物理的な汚れを落とすだけでなく、空間のエネルギーをリセットする意味合いもあります。
アロマでその効果を高めてみませんか。
ティートリー: テルピネン-4-オールを主成分とし、殺菌・抗ウイルス作用が非常に強いことで知られています。
ユーカリ・グロブルス: 1,8-シネオールを多く含み、強力な空気清浄作用と、呼吸器系の詰まりを解消する作用があります。
レモン:リモネンによる強力な抗菌作用と、集中力をアップさせる作用を併せ持っています。
50代女性へのメッセージ
物理的な掃除と同時に、空間のエネルギーの「お清め」を意識してみましょう。ティートリーやユーカリをスプレーに混ぜて、ドアノブや床、空気中にひと吹きするだけで、風邪やインフルエンザ対策にもなり、一年の厄を払うような清々しさを感じられます。レモンは、やる気を出し、年末の雑務を効率よくこなすサポートをしてくれます。
3-2. 新しい私を整える「クリアリング」のアロマ
新しい年を迎えるにあたり、頭の中を整理し、目標を明確にするためのアロマです。
ローズマリー: 記憶力や集中力を高める作用で有名です。特にローズマリー・シネオールは、脳の活性化をサポートし、「脳の霧(ブレインフォグ)」を晴らしてくれるようなクリアリング効果があります。
ペパーミント: L-メントールが主成分で、清涼感と共に頭をシャキッとクリアにし、気持ちを切り替える力をくれます。
50代女性へのメッセージ
記憶力や集中力が気になるこの年代には、ローズマリーが心強い味方です。デスク周りでディフューズしたり、ハンカチに1滴垂らして時々香りを嗅いだりすることで、新年の計画立てや目標設定をサポートし、新しい年へのやる気を引き出してくれます。

4. 50代からのアロマライフ
知っておきたい使い方と注意点
アロマテラピーをより安全に効果的に楽しむために、専門家として特に50代の女性にお伝えしたい注意点と活用法をご紹介します。
4-1. 安全な希釈濃度と禁忌事項
低濃度から始める: 50代以降のお肌は乾燥しやすく敏感になっている場合があります。マッサージオイルとして使用する際は、希釈濃度を1%以下(キャリアオイル10mlに対し精油2滴まで)から始め、様子を見ながらご調整ください。
皮膚刺激に注意: シナモン、クローブ、タイムなどのフェノール類やアルデヒド類を多く含む精油は、皮膚刺激が非常に強いです。必ず低濃度で使用し、敏感肌の方は避けるか、足裏などの皮膚が厚い部分にごく少量で試してください。
持病・既往歴の確認:
高血圧の方: ローズマリー・カンファーやタイムなどの一部の精油は血圧を上昇させる可能性があるため、注意が必要です。
てんかんの既往がある方: ペパーミントやユーカリなど、ケトン類を含む精油は避けるか、専門家にご相談ください。
柑橘系の光毒性: ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの一部の柑橘系精油は、肌に塗布した後、日光(紫外線)に当たるとシミや炎症の原因(光毒性)になります。肌に使用した場合は、外出前に洗い流すか、夜のみの使用に限定してください。(オレンジ・スイート、マンダリンは光毒性の心配が少ない精油です。)
4-2. 冬の悩みに応える具体的な使い方(レシピ例)
深い眠りのための練り香水(ロールオン)
ホホバオイル:5ml
ミツロウ:2g
精油:フランキンセンス 1滴 + シダーウッド 1滴
使い方: 温めたホホバオイルとミツロウを混ぜ溶かし、冷めてから精油を混ぜて容器に入れます。寝る前に手首や耳の裏に塗布し、深く呼吸をします。
温活&リラックスのアロマバスソルト
天然塩(粗塩またはエプソムソルト):大さじ3杯
精油:ゆず 3滴 + オレンジ・スイート 2滴
使い方: 塩と精油を混ぜてから湯船に入れます。ゆずと柑橘の香りで、心身の冷えを芯から解消します。
空間の浄化とお守りアロマスプレー
無水エタノール:10ml
精製水(または水道水):40ml
精油:ティートリー 3滴 + ユーカリ 2滴 + レモン 2滴
使い方: エタノールに精油を混ぜてから水を加え、よく振ってから使用します。年末のお掃除後の空間や、外出前のマスクの外側に吹きかけ、抗菌とリフレッシュに役立てましょう。
5. 終わりに:香りと共に穏やかな年末を
12月は慌ただしい中にも一年で最も心が温かくなるイベントが詰まった特別な季節です。
アロマテラピーは単なる「良い香り」ではありません。
それは、私たちが持つ自然治癒力に優しく語りかけ、
この時期の心と身体の揺らぎをそっと支えてくれる自然からの贈り物です。
50代からのアロマライフは、「自分自身を労わる時間」を取り戻すことにつながります。
この冬、針葉樹の清々しさ、スパイスの温かさ、そして和精油の穏やかさといった様々な香りを味方に、
どうぞご自身を大切にし、穏やかで輝かしい年末年始をお迎えください。
専門家からのエールとして、精油を正しく、そして楽しく活用されることを心から願っております。

<年末年始スケジュール>
期間 | 日程 | 営業状況 |
年内最終営業日 | 12月29日(月) | 通常営業 |
年末年始休業 | 12月30日(火)〜1月3日(金) | 休業 |
年始営業スタート | 1月4日(土) | 10:00〜通常営業 |
年内は12月29日(月)まで営業いたします。
年明けは1月4日(土)からスタート。
1月6日、7日、8日は連休となりますのでご注意ください。
年末は毎年ご予約が混み合います。早めのご連絡をお待ちしております。
50代からの私を輝かせる精油の賢い使い方

愛媛・松山市で1999年に生まれた、女性のためのホリスティックアロマテラピーサロン〈taeAroma〉。
ITEC国際ライセンスを持つセラピストが、香りとタッチの力で
心と体が本来の自分に戻る時間を丁寧に紡いでいます。
施術はすべてオールハンド。
アロマテラピーに、ロミロミ、骨盤調整、チネイザン、大人バレエやピラティスから学んだ
身体感覚を融合させ、深いリラクセーションと調和のとれた身体へ導きます。
サロンでは、香りの瞑想法、妊産婦ケア、デリケートゾーンケア、
セラピストの学び直しやスキルアップ講座、個別カウンセリングなど、
「女性が自分を大切にできる時間」を多彩な形で提供しています。
香りが情動や自律神経に作用することは、脳科学の研究でも示されています。
だからこそ、アロマは“癒し”を超えて、女性の人生そのものを整える力を持つのだと信じています。
心と体がふっと軽くなる瞬間を、どうぞこの場所で。

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