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記憶に残るやさしい時間

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記憶に残るやさしい時間




数日前、ふとしたきっかけで、IZ(イズラエル・カマカヴィヴォオレ)やテレサ・ブライトの曲を久しぶりに耳にしました。彼の声を聴くと、どうしても涙が出そうになるんです。きっと、音楽以上のものをそこに感じているからでしょうね。


そんななか、テレサ・ブライトが2024年に逝去されたことを知りました。まだ64歳。 あの澄んだ歌声が、もう新しく聴けないのだと思うと、胸がきゅっとなりました。


どちらの歌も、私にとってはハワイに行く前から、心のなかで鳴っていた音。 だから、今もう一度あの時間を思い出すように、ブログに残してみたくなりました。




ロミロミとカウアイ島とIZ

ハワイを訪れるたびに、毎回が特別だったあの頃。  何度行ったかなんて、もう正確には覚えていません。  指を折って数えれば済む話なのに、私の心の中では、まるでずっとそこにいたような気がしているのです。


四国の松山から、空路と陸路を乗り継ぎ、成田や関空を経由して向かう太平洋の向こうの島々。  そのなかでも、何度も足を運んだのがカウアイ島でした。


「遠いね」と言われることもあるけれど、私にとってこの島は「帰ってきた」と感じられる不思議な場所です。  その理由はひとつではないけれど、いつだってそこには、深い安堵感がありました


ハワイ諸島のなかでも、カウアイは特に自然との距離が近く、手つかずの緑と海が美しい調和を見せてくれます。  空が高く、空気は澄み渡り、光が島全体を包むようにやさしく降りてくる、そんなカウアイ島です。




テレサ・ブライトとIZ

ハワイに興味を抱くよりもずっと前から、心の奥に残っていた声があったように思います。  それが誰のものか、当時は知らなかったけれど、気がつけばその旋律は何度も耳に届いていて、  深く深く、静かに沁み込んでいました。


テレサ・ブライトの澄んだ歌声は、どこか懐かしく優しいその響きで、幾度となく癒されてきました。  たしか最初は、日本のCMだったかもしれません。  歌詞も曲名も知らなくても、彼女の声だけが心に残っていたな。不思議な感覚が今もあります。


そしてもう一人、IZ(イズ)ことイスラエル・カマカヴィヴォオレ。  彼の歌声は、風のようにそばを通り波のように心を撫でていく、、 時間の中に静かに残る言葉にしがたい優しさでした。


彼ら歌声が、私の知らないうちにハワイを運んできてくれていました。  

ロミロミ、波音、触れるということの先へ、、


セラピストとしての経験を重ねるなかで、「もっと深く、人の身体と心に触れるとはどういうことか知りたい」

その想いが私をロミロミへと導いたのかもしれません。  




カウアイ島 先生

カウアイ島での学びは、技術を習得すること以上に、自然と共に在るという感覚を体に刻み込む時間だったと思います。

  

先生のご自宅の目の前には、美しいビーチが広がり、朝から晩まで波の音が耳に届いていました。  眠るときも、目覚めるときも、施術の練習をしているときも、、  

すべてがその自然のリズムとともにありました。


午後遅くになると、先生の元へクライアントが訪ねてきます。そして施術の様子を見せてくださいました。

とても小柄で優しい眼をした先生とは、今でもお臍で繋がっているようです。


施術で使うのは「手」ですが、ただの技術ではありませんでした。

「祈り」「安心」「信頼」といった無形のもの。

「触れ方ひとつで、安心が満ちていく」  




カウアイ島 布

〜五感で選ぶ「布」 施術空間をつくるよろこび〜

ハワイの伝統では、「布」にはmana(マナ)=霊的な力が宿るとされ、  儀式や癒しの場において、心身を守る大切な役割を担ってきました。


ロミロミの施術でも、クライアントに直接触れる「その手前」から始まる空気づくりがとても大切だとされています。  布たちは、その色、質感、模様、それぞれが五感に語りかけてきます。

  

空港近くの布屋さんに何度も通い、色とりどりのハワイアンファブリックに心を踊らせていました。

「この布は、どんな空間をつくるだろう」  

「この色は、どんな感情を呼び起こすかな」  

そんなふうに想像を広げる時間が、私にとっては大切な準備だったのだと思います。


今でも、サロンの窓で見守ってくれています。  

ある布は、お客様を包む空気の一部となって生きています。




カウアイ島 親切 「また来たね」 笑顔

ある日、島内を車で移動していたとき、誤ってタイヤを砂に乗り上げスタックさせてしまいました。  困ったなと目線を先に向けると、若い地元の青年たちが見えたんです。走って助けを求めると、「おやすいご用」とばかり車を持ち上げ移動させてくれました。名前も聞けぬまま「気をつけてね」と手を振って、彼らは何事もなかったように去っていきました。


また、通い詰めた布屋さんでは、  

「また来たのね」と笑いながら端布をおまけしてくれたりもして。  


そんな優しさと親しさに満ちた空気が、カウアイ島そのものの豊かさだと今も感じます。




「tae 作る人になる」 笑いにあふれた食卓

滞在中、夕食づくりは私の担当でした。  

先生とご主人と私の3人で囲む食卓は、笑い声と「美味しい!」の言葉で満ちていて、  一日のさまざまな経験と学びを、身体の内側へと整理していく大切な時間でした。


とある日、ご主人が私の料理をひと口食べて「これは明日の分!」と急にタッパーに取り分け始めた出来事は、  思い出すたび笑ってしまうし、ほんとうにうれしかった事件?!でした。


また、ベジタリアンだった先生が、私のつくったポーク料理を少しだけ…と口に運び、  

「……なんでこれ、こんなに美味しいの?どうやって作ったの?」と驚き、質問攻めにした顔も忘れることはできません。


食卓は、信頼と親密さが積み重なっていく場所でした。



3人で語った夜 空の広さ 言葉を超えた時間

ある夜、バルコニーに椅子を並べ、ワインを手にして3人で語り合ったことがあります。  

風と波の音、そして大きな月が照らした夜。

  

先生のご主人の英語は、早口でハワイ訛りがあり、私は何度も先生に通訳してもらっていました。  そのうちに、伝わる伝えること、それは言葉だけじゃないと気づかされていました。


笑い合い、うなずき合い、目を見て共鳴するような時間。  


気がつけば、深夜3時を過ぎていました。

夜明け前の空がうっすら色づいていくのを、3人で静かに眺めていたあの時間。


私の心の奥深くに、ひとつ大きなものと繋がったような、静かで確かな何かが満ちていた夜でした。 それはもしかすると、人生のどこかで「帰る場所」に出会えたという、安心そのものだったのかもしれません。




旅の記憶、優しいまなざし、波音、月の光、やわらかい歌声、触れ合う手。 

それらすべて、あの時間と体験が、今の私の背中をそっと支えてくれている気がします。

私はセラピストという仕事を選び、 今も、誰かのからだに触れながら、その人の声にならない感覚に寄り添う日々を過ごしています。 特別な才能があるわけではなく、 「大切にしたいものを、大切にしながら働くこと」が、 私の選んだ人生のかたちなのだと思います。


あのカウアイ島で見上げた、まんまるの金色の月。 手を伸ばせば届きそうだった、やさしい光。

それは、どんな未来にも、ちゃんと光はあると教えてくれるようでした。 私は私の手で、人と世界と、繋がっていけたらと思っています。記憶に残るやさしい時間の物語。





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