砂糖 のリスク
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朝活の後、あまりの暑さにモカソフトクリームを食べてしまいました。
冷たい甘さが体じゅうにしみ小さな幸せを感じました。
砂糖を使ったアイスクリームや和菓子、美味しいし好きです。
でも、砂糖は食べない方がいい、そうも思っています。
実際に食べなくても体に支障はないんですよね。
CNNのニュースで気になる記事がありました。
ゼロカロリー甘味料で血栓リスク2倍超、心臓発作のリスク増大 米研究
https://www.cnn.co.jp/fringe/35222600.html
エリスリトールなどの人工甘味料が弊害をもたらすという記事ですが、自然由来であっても量によっては弊害があります。記事はこちらから読まれてください。↑
甘いモノちょっとだけ、なんて思っていても、意外に摂っている量が多いので注意したいところです。

砂糖 のリスク
日本はもともと砂糖を摂らない民族でした。そんな日本で砂糖の摂取量が増え始めたのは江戸時代後期から明治時代にかけてです。
それは日本の砂糖生産量が増加+西洋からの輸入が拡大したこと、で、砂糖は庶民の手に届くようになったからです。
日本全体で、砂糖の消費量が大幅に増加し食生活に大きな変化が現れはじめました。
江戸時代の後期は、
薩摩藩(鹿児島県)や長崎などの南西部でサトウキビ栽培が盛んになり、砂糖の国内生産が急速に拡大しました。
薩摩藩は、財政を支えるために砂糖の生産と販売を重要な産業とし、砂糖の供給が安定し始めました。これによって砂糖は広く流通し、江戸の町人や農村部の人々にも浸透することとなりました。
しかし江戸時代の医師や学者たちは、砂糖に対して警戒感を持っていました。
砂糖を含む贅沢品や過剰な甘味の摂取が身体に与える悪影響について一定の理解を持っていたようです。
江戸時代の医師たち
伝統的な漢方医学に基づき、食事と健康の関係を重視していました。
砂糖が体に及ぼす影響については、過剰な甘味が「熱」を生じさせ、消化器官に負担をかける可能性があると考えていました。
『本草綱目』には、砂糖の過剰摂取が消化不良や熱病を引き起こすといった記述があります。これが江戸時代の医師たちにも影響を与えていたのではないでしょうか。
また江戸幕府が砂糖を含む贅沢品の消費を制限していた事実も見逃せません。
経済的な理由だけでなく、健康や道徳に対する懸念があったように思えます。
江戸時代の法令「倹約令」や「贅沢禁止令」では、砂糖を含む贅沢品の過剰消費が社会秩序を乱すと考えられ、砂糖の消費が制限されていました。砂糖の過剰摂取が身体に悪影響を及ぼすと考えていたのではないでしょうか。
江戸時代の知識人や文人たちも、
砂糖を含む甘味の過剰摂取に対して批判的であったという記録が残っています。
1. 『養生訓』 貝原益軒
1713年に著した『養生訓』は、江戸時代の代表的な健康指南書です。
健康を維持するためには節制が重要である。
砂糖を含む甘いものの過剰摂取は、消化不良や体調不良を引き起こすとして注意を促しています。
質素な食事を推奨し、贅沢や過剰な甘味の摂取を避けるように勧めています。
2. 『食道楽』 岸本家寿治(きしもと けじゅう)
江戸時代後期に書かれた、食事と健康に関する内容を中心に取り上げています。
特に、過剰な食欲や贅沢な食事が健康に悪影響を与えることについて警鐘を鳴らしています。
甘味の過剰摂取が体を冷やし、病気の原因になるといった記述も含まれており、砂糖の摂取に対する批判が見られます。
3. 『浮世風呂』 式亭三馬
1810年代に著した『浮世風呂』は、庶民の日常生活を描いた滑稽本(こっけいぼん)です。
この中には甘いものや贅沢な食べ物に対する風刺が見られます。登場人物が甘いものを過剰に食べて体調を崩す場面があり、砂糖の摂取が健康に悪影響を与えることを表しています。
4. 『御前菓子秘伝抄』(おまえがしひでんしょう) 江戸時代後期の菓子職人による書物
江戸時代後期に書かれた和菓子の製法書。
砂糖の使い方や分量に対する慎重な指摘がなされています。
過剰な甘さは体に悪い影響を与えるとして、適度な摂取を勧めています。
歴史的事実から、江戸幕府や当時の知識層が、砂糖の過剰摂取が身体に悪影響を及ぼす可能性を理解していたと推察されます。砂糖や贅沢品に対する警戒感が、健康と道徳の観点からも存在していたことは明らかです。
明治時代になると
西洋文化や技術の導入が進み、日本の食生活にも大きな変化が起こりました。
西洋菓子やパン、砂糖を多く含む飲料などが普及し、砂糖の摂取量が一層増加しました。
この時期、都市部を中心に砂糖の消費が急速に拡大し、特に甘味の強い菓子や飲み物が人気だったそうです。
砂糖の摂取量が増加するにつれて、心身の健康に対する影響も徐々に現れ始めました。
特に明治時代以降、栄養の偏りや過剰な甘味の摂取がもたらす健康問題が増加しました。
例えば、虫歯
虫歯の増加が顕著になってきたんです。
江戸時代には虫歯が一般的な問題ではなかったのに、砂糖の消費が増えるにつれて、虫歯に悩まされる人々が増えていきました。
都市部の中産階級や上流階級の間で、豊富な砂糖を含む食生活が習慣化し、これが生活習慣病の一因となっていました。健康に対する意識が高まり、栄養学や公衆衛生の観点から、砂糖の過剰摂取に対する警鐘が鳴らされ始めた時期です。
明治末期から大正時代にかけて、
栄養学者や医師たちは、砂糖の過剰摂取が健康に悪影響を及ぼすことを指摘し始めました。
肥満、糖尿病、消化不良、さらには精神的な不安定さなどの症状が砂糖の過剰摂取と関連していることを示唆しました。
大正時代(1912年~1926年)
砂糖の消費はどんどん広がり、一般庶民の間でも甘味料として日常的に使用されるようになりました。
甘味を求める需要も高まったようです。
和菓子や洋菓子、砂糖を使用した飲料などが日常生活に深く浸透していきました。
日本歯科医師会の報告によると、大正時代には子供たちの間で虫歯が急増しており、これは砂糖の過剰摂取が一因とされています。そして肥満も都市部で増加し、特に経済的に余裕のある家庭では、豊富な食事と砂糖の過剰摂取が健康問題として浮上してきました。
さらに、大正時代には糖尿病が注目され始めたんですね。
当時の医学書や報告書に、糖尿病の発症が都市部で増えていることが記録されていて、砂糖の過剰摂取と関連があると考えられていました。
昭和時代(1926年~1989年)
戦時中の食糧統制や物資不足で、砂糖の入手が困難になる時期もありましたが、戦後の経済復興とともに砂糖の消費は再び増加しました。
昭和30年代(1950年代後半)には、砂糖が広く普及し、家庭や学校での消費が当たり前となりました。
甘味料としての砂糖の利用がさらに増加し、ケーキやジュース、アイスクリームなどの嗜好品が大人気となったんです。
砂糖の人気と共に、肥満や糖尿病、そして歯科疾患が全国的に増加しました。
特に昭和40年代(1960年代)には、これらの疾患が社会的な問題として認識されるようになりました。
昭和40年代の厚生省の報告では、糖尿病患者数の増加が明らかになり、砂糖や精製炭水化物の摂取がその原因の一つとされました。
昭和50年代(1970年代)に入ると、生活習慣病としての糖尿病が広く認識され、砂糖の過剰摂取が肥満やインスリン抵抗性のリスク要因として取り上げられました。
食生活の改善や砂糖の摂取制限が提案されるようになり、砂糖の摂取量を減らす努力が行われるようになりました。
明治から昭和にかけて、日本における砂糖の消費は増加し、それに伴って心身の健康被害が顕在化していきました。
特に肥満、糖尿病、虫歯といった問題は、砂糖の過剰摂取と密接に関連しており、これらの問題が現代に至るまで続いていることは承知のとおりです。
砂糖の過剰摂取と耳にしますが、具体的な量はどんなものか?
世界保健機関(WHO)は、砂糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満に抑えるべきとしています。さらに、5%未満に抑えることで追加的な健康効果が期待できるとしています。
つまり1日に約25グラム(約6ティースプーン)の砂糖摂取が推奨される上限です。(成人の場合)
砂糖の摂取について、欧米人とアジア人の違いはあるのか?
食生活の違いが明確に反映されています。
欧米諸国、特にアメリカでは、砂糖の消費量が非常に高いことが知られいて、平均的なアメリカ人の砂糖摂取量は1日あたり約77グラム(19ティースプーン)に達するそうです。(Miller et al., 2019)
一方アジア諸国、特に日本や中国における砂糖摂取量は欧米に比べて比較的少ないです。しかし、近年の都市化や西洋化した食生活の影響により、アジアでも砂糖摂取量が増加傾向にあります。
日本では平均的な砂糖摂取量は1日あたり約55グラムとされていて(Japanese Ministry of Health, Labour and Welfare, 2018)、欧米諸国に比べると少ないようですが過剰摂取のリスクは否めません。
砂糖の過剰摂取は、身体と心の両方にさまざまなリスクをもたらします。
身体的には、
①糖分の過剰摂取が肥満や2型糖尿病のリスクを高めます。
砂糖を多く含む飲食物は、急激な血糖値の上昇と下降を引き起こし、インスリンの分泌を促進します。これによってインスリン抵抗性がまし糖尿病のリスクが高まります。
②糖分の多い飲食物は摂取後でも満腹感が得られにくく、過剰なエネルギー摂取が続いてしまい肥満になるリスクも高くなります。
心にも影響を及ぼします!
うつ病や不安感のリスクを高めてしまいます。
2014年の研究では、砂糖摂取量が多い男性が、摂取量が少ない男性に比べてうつ病のリスクが高いことが示されています。
砂糖は脳の化学的バランスを崩し、神経伝達物質の機能に影響を与え、精神的な健康状態に悪影響を及ぼす一因と考えられています。
砂糖が記憶や認知機能に悪影響を及ぼす可能性も指摘されていることにも驚きます。
2012年の研究では、高糖質の食事がラットの記憶力を低下させることが明らかで、人間にも当てはまる可能性があるんです。https://www.ibroneuroscience.org/article/S0306-4522(02)00123-9/abstract

日本人は、もともと砂糖を必要とせず、精製された食品も食べていませんでした。海と山々からの恩恵を受けながら心身ともに健康で生きてきた民族です。砂糖のリスクを認識し、身体と心の健康に与える影響を理解し、日本の風土にあった食物を頂くことが大事なのかなと思います。
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