猫にとって危険な精油と植物
- tae Shirakata
- 7月2日
- 読了時間: 5分
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猫は本当に神秘的で、私たちに優しさと強いエネルギーを与えてくれる存在ですよね。彼らがそばにいてくれるだけで心が癒される、と感じる方は多いでしょう。だからこそ、その大切な家族である猫たちが安全に、快適に過ごせる環境を整えてあげたいものです。
猫を飼っている方がアロマテラピーを楽しむ際や、部屋に植物を飾る際には、いくつか注意が必要です。猫の生理機能は人間とは異なるため、私たちにとっては問題ないものでも、猫にとっては有害となるものがあるからです。
猫にとって危険な精油と植物
猫に使えない精油(アロマテラピーにおける注意点)
猫は人間と異なり、体内で特定の成分を分解する酵素が非常に少ない、あるいは持っていません。
特に、精油に含まれるフェノール類やケトン類、モノテルペン炭化水素類などを分解・排泄する能力が低いため、体内に蓄積されやすく、中毒症状を引き起こす可能性があります。
猫がいる環境で特に避けるべき精油
フェノール類を多く含む精油
タイム(チモール、パラシメンなど)
オレガノ
クローブ
シナモン(カッシア、樹皮)
ケトン類を多く含む精油
ペパーミント
ユーカリ(特にグロブルス)
ローズマリー
セージ
ヘリクリサム
モノテルペン炭化水素類を多く含む精油
柑橘系精油全般(リモネン含有:レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモットなど)
ティートリー
パイン(松)
モミ(ファー)
ジュニパーベリー
なぜ猫に精油が危険なのか?
肝臓の代謝機能の違い: 猫は肝臓でのグルクロン酸抱合という解毒経路が非常に弱いため、これらの成分をうまく処理できません。
嗅覚の鋭さ: 猫の嗅覚は人間の数万倍とも言われ、微量の香りでも強く感じ取ります。
グルーミング: 拡散された精油成分が猫の被毛に付着し、グルーミング(毛づくろい)の際に直接舐め取ってしまうことで、経口摂取となり中毒リスクが高まります。
アロマディフューザーを使用する際は、猫がいない部屋で短時間使用し、使用後はしっかりと換気を行うなど、細心の注意を払う必要があります。基本的には、猫のいる空間での精油の拡散は避けるのが最も安全です。
猫がいるなら置かないでほしい花・植物
観葉植物や切り花の中にも、猫にとって有毒な成分を含むものが数多く存在します。
好奇心旺盛な猫は、植物の葉や茎、花をかじったり、花瓶の水を飲んだりすることがあります。
特に注意が必要な花・植物の例
ユリ科植物全般
ユリ(カサブランカ、テッポウユリなど)
チューリップ
ヒヤシンス
スズラン
チューリップ
水仙(スイセン)
アイリス
クロッカス
アロエ (※人間には薬効がありますが、猫には中毒症状を起こす場合があります)
【非常に危険!】ユリ科の植物は、花粉、葉、茎、球根、花瓶の水に至るまで、猫にとっては少量でも重度の腎不全を引き起こす可能性があり、命に関わる非常に危険な植物です。
サトイモ科植物
モンステラ
ポトス
ディフェンバキア
アンスリウム
カラジウム
クワズイモ
(シュウ酸カルシウムを含み、口や喉の刺激、口腔内の炎症、嘔吐などを引き起こすことがあります。)
ナス科植物:
トマト(未熟な実、茎、葉)
ジャガイモ(芽、緑色の皮、葉)
ナス
(ソラニンなどを含み、消化器症状や神経症状を引き起こすことがあります。)
キク科植物:
キク
ガーベラ
カモミール
(皮膚炎、消化器症状、神経症状などを引き起こすことがあります。)
その他、一般的な有毒植物の例
アジサイ
ツツジ
イチイ
シクラメン
ポインセチア
アサガオ
クリスマスローズ
アロエ
観葉植物のゴムの木、ベンジャミン
植物を置く際の注意点
猫が届かない場所に置く: 高い棚や吊るすなど、猫が物理的に触れられない場所に置くのが最も安全です。
植物の種類を確認する: 新しく植物を迎える際は、必ず猫にとって安全な種類かを確認しましょう。
花瓶の水にも注意: 花から有毒成分が水に溶け出すことがあるため、猫が花瓶の水を飲まないように注意が必要です。
拾い食いに注意: 猫が床に落ちている植物を口にしないよう気をつけましょう。
今日のまとめ
猫と暮らす私たちの癒しと、彼らの安全な生活のためには、日頃からの注意と知識が欠かせません。アロマテラピーや植物を取り入れる際には、必ず猫にとっての安全性を第一に考え、もしもの時には速やかに獣医師に相談できるよう準備をしてくださいね。
猫と人が共に心地よく、そして安全に暮らせる空間を、これからも大切にしていきたいと思います。今日は猫にとって危険な精油と植物をご紹介しました。
我が家ののんちゃんも大きくなりました。相変わらず目つきはちょっと厳しいけれど、リビングでの大暴れも激しいけれど、すっかり家族の一員となり好き勝手をしております。
年齢による体調の変化や、漠然とした不調(不定愁訴)を感じている
忙しさの中でも「美しさ」や「心地よさ」をあきらめたくない
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