女性は男性に比べてセロトニンが約40％以上少ない

tae Shirakata
11月1日
読了時間: 5分

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心・からだ・肌をアロマテラピーで整える

ホリスティックAromaサロン「tae Aromatherapy & Treatment」

女性の心をやさしく整えるセロトニンと香りの秘密

〜40％少ない、その真実とアロマテラピーで整える方法〜

「女性は男性に比べてセロトニンが約40％以上少ない」

と耳にしたことはありますか？　実はSNSで頻繁に流れていて、最近私も目にしたのです。

セロトニン,,,心や気分の波を説明する際によく使われる言葉です。

科学的な研究の中でも、男女でセロトニンの働きに違いがあること...は知られています。

でも実際にはこの数字、少し誤解を含んで伝わっているのです。

セロトニンとは？

「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニン

・脳内で心の安定を保つ神経伝達物質のひとつです。

・感情のバランス、睡眠、自律神経の安定、痛みの感じ方まで、私たちの心身の調律に深く関わっています。

朝日を浴びる
呼吸を整える
リズムよく体を動かす
そして人と触れ合う。

そんな日常の小さな刺激がセロトニン神経を活性化します。

つまり「生きるリズム」と「心の安定」は、見えないところでつながっているのです。

男性と女性の違いはどこにある？

1997年、カナダのMcGill大学・Nishizawa博士らの研究

健康な男女の脳をPET画像で解析したところ、

男性の脳内セロトニン合成速度は女性より約52％高い

という結果が報告されました。

この数字が一人歩きして「女性は男性より40％少ない」という言葉として広まったのではないでしょうか。

正確には、脳での合成スピードがややゆるやかというだけで、

セロトニンの「総量」や「働き」が少ないわけではありません。

さらに別の研究では、血液中のセロトニン濃度はむしろ女性の方が高いという報告もあります。

つまり「セロトニンが少ない」というより、

男性と女性ではセロトニンの扱い方・感受性が違うのです。

エストロゲンとセロトニンの“共同作業”

女性の体内でセロトニンを支えている大切な存在が、女性ホルモン「エストロゲン」です。

このホルモンは、セロトニンを合成する酵素を活性化し、脳内でのセロトニン受容体の働きを助けます。

つまりエストロゲンがしっかり働いている時期には、セロトニンも元気なのです。

ところが、月経前や更年期などでエストロゲンが低下すると、

セロトニンの分泌や伝達が不安定になり、

「何となく気分が沈む」「眠れない」「涙もろい」といった変化が現れやすくなります。

この関係性を示す研究は多く、例えばRubinow博士らの論文

「エストロゲンの変動が感情の安定性に大きく関わる」ことが報告されています。

セロトニンは少ないのではなく揺らぎに敏感

女性は一生の中で、ホルモンの波とともに生きています。

月経、妊娠、出産、更年期…そのすべての段階で、心と体のバランスが繊細に変化していきます。

セロトニンが少ないというより、変化に敏感に反応できる設計になっている...ということ。

感受性が高く、環境や人の心に共鳴できる。

それは“弱さ”ではなく、女性という存在の叡智なのです。

セロトニンを整える香りとタッチング

アロマテラピーは、セロトニンの働きをやさしく支える自然な方法です。

嗅覚から脳へ直接届く香りの刺激は、

・感情を司る扁桃体や視床下部を通じて、

・セロトニン神経の活動を穏やかに整えてくれます。

日常でできるセロトニンケア

朝の光を浴びる 　太陽の光が網膜を刺激し、セロトニン神経を活性化します。
リズム運動を取り入れる 　ウォーキング、呼吸法、軽いストレッチなど。一定のリズムが鍵。
よく噛んで食べる 　咀嚼はセロトニン神経を刺激し、満足感を高めます。
香りを“感じながら”吸う 　深呼吸とともに香りを意識することで、嗅覚と呼吸の両方からセロトニンをサポートします。

数字よりも、感受性という力

確かに,,,男性より女性のセロトニン合成速度は少しゆるやかです。

しかし、それは「欠けている」という意味ではありません。

女性は、月のように満ち欠けを繰り返しながら、その時々の心と体を映し出すセンサーを持っています。

アロマテラピーやタッチングは、その繊細な波に寄り添い、

「自分を取り戻す静かな時間」を取り戻す手助けになります。

香りと光、呼吸とタッチ。

それらはすべて、セロトニンという幸せの調律者をやさしく目覚めさせる自然のリズムです。

女性のセロトニンは「少ない」のではなく、「感じ取る力が深い」。

香りとともに、その感受性を味方にして生きていきていければ...と思います。